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【高さ6m】佐渡のお寺が“ウサギ観音”を建立!住職「マーライオンに匹敵するモニュメントに」

写真提供:佐渡の旅館 ご縁の宿伊藤屋

写真提供:佐渡の旅館 ご縁の宿伊藤屋

新潟県佐渡市の真言宗豊山派北豊山・長谷寺(ちょうこくじ)に完成した「ウサギ観音」について、長谷寺の富田寶元住職に話を聞きました。

佐渡の長谷寺に「ウサギ観音」が誕生

長谷寺にこのほど、「ウサギ観音」が建立されました。

高さ約6メートル(ウサギ観音本体が約4.5メートル、蓮華台座と台座で1.6メートル)、幅約1.5メートル。

ウサギ観音像の本体は御影石で製作されており、胴体には当山のご本尊である国指定文化財の十一面観音のお顔が彫り込まれています。

提供:長谷寺

写真提供:長谷寺

ウサギへの感謝と佐渡への貢献を思い建立

長谷寺は、807年弘法大師による開基と伝えられている佐渡屈指の古刹です。

国の重要文化財である弘法大師作の十一面観音立像3体をはじめ、県指定文化財である平安後期の金剛力士像や不動明王像、五智堂など文化財を多数所有しています。

境内には牡丹をはじめ、タンポポやシソ、ヨモギなどが自然に生えており、「花の寺」としても有名です。

真提供:佐渡の旅館 ご縁の宿伊藤屋

写真提供:佐渡の旅館 ご縁の宿伊藤屋

1200年を超える歴史ある長谷寺がウサギ観音を建立したのは、「草取りを手伝ってくれるウサギへの感謝の気持ち」と「佐渡の観光の目玉にしたい」という思いからだといいます。

同寺では2006年頃から境内の草花や参拝者への影響を考慮し、除草剤を使用せず、ウサギを境内に放して雑草を食べてもらう「ウサギによる除草」を行っています。

また、ウサギ観音像を佐渡観光の目玉にすることで、地域に貢献したいという狙いもあるそうです。

長谷寺を草取りという形で守ってくれているウサギへの感謝の気持ちと、シンガポールのマーライオンに匹敵するような他にはない意外性とインパクトが大きいものを…との思いから構想しました。

佐渡観光の一助になればと考えております。

写真提供:佐渡の旅館 ご縁の宿伊藤屋

写真提供:佐渡の旅館 ご縁の宿伊藤屋

他にはないものを意識

同観音像のデザインにあたっては、「他にはないもの」という点を特に意識したといいます。

目には発光ダイオードを仕込み、暗くなると赤く光るようになっています。

当初レーザー光を発射する予定でありましたが、法令上の問題から断念しました。

写真提供:佐渡の旅館 ご縁の宿伊藤屋

写真提供:佐渡の旅館 ご縁の宿伊藤屋

写真提供:佐渡の旅館 ご縁の宿伊藤屋

写真提供:佐渡の旅館 ご縁の宿伊藤屋

ウサギ観音のお腹から顔を覗かせている観音様には、次のような思いが込められているそうです。

ウサギさんは境内の雑草を食べて寺を守ってくれています。

「では、ウサギさんは誰が守るのか」との思いから、「十一面観音様、ウサギさんをどうかお守りください」とウサギさんの胴体に刻み込んでいます。

写真提供:佐渡の旅館 ご縁の宿伊藤屋

写真提供:佐渡の旅館 ご縁の宿伊藤屋

11月3日に行ったお披露目会では「斬新なデザイン」という反響が多かったそうです。同観音像はテレビや新聞でも紹介されており、人々の注目を集めています。

未来へ繋げる、地域の新たなシンボルに

住職は、ウサギ観音に込める思いをこう話します。

まずはウサギへの感謝の気持ちが大きいです。

佐渡の観光の状況も大きな背景となっており、このところ低迷状態が続いているため、世界に通用するシンガポールのマーライオンに匹敵するようなモニュメント像を建立し佐渡観光の一助にできればと考えています。

当山の建造物の老朽化が激しくなってきたため、今後早急な大修理を余儀なくされておりますが、国からの国登録有形文化財(15件指定)修理等の補助金が出ず、しかも檀家が40件と少ないため、修理する余裕がありません。

今後寺の将来の為にも今から地域の新たなシンボルとして観光客を増やし、その浄財で建物の維持をして行ければと考えています。

写真提供:長谷寺

富田寶元住職 写真提供:長谷寺

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Text by 長澤まき

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