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「都道府県名を一文字にまとめた漢字」が話題!作者は大学4年生、日本語デザインに強いこだわり

ARANAさん/Twitter

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都道府県名を一文字で表した漢字について、制作者のARAMAさんに取材した。

都道府県名を「漢字一文字」で表現

The Japanese language innovatorを掲げるARAMAさん(@aramatypo)がTwitterに投稿した「都道府県名を一文字で表した漢字」が、ネット上で話題になっている。

「都道府県の名前を書くのがめんどくさい」から、全部一文字にまとめたそうだ。

ARAMAさん/Twitter

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ネット上には「なるほど。面白い!」「初めて見るはずなのに読めるあたり、凄い上手」「これは発明だな」「出身地を書くのに便利」「千葉が秀逸すぎる」「天才」など多くのコメントが寄せられ、17万4000超いいね!を得ている。

使いやすく小ネタも挟んで作成

ARAMAさんに詳しい話を聞いた。

—–作成の経緯を教えてください。

日本の「都道府県」をすべて書いた時に、文字数がバラバラであるため、東京都が3文字なのに対し、神奈川県は4文字で、並んだ時にデコボコになってしまいます。そして何より書くのが面倒臭いことがきっかけでした。

そこで、すべての都道府県が一文字に収まればこういった不便な点がなくなるのではないかと思い、今回の漢字を制作いたしました!

私は、よく都道府県名を書くことがあるのですが、毎回毎回すべての文字を書くのが本当にめんどくさかったので、自分が使いやすいように作りました。同時に、他の人にも都道府県の名前を知っていればなんとなく読めることを目指して作りました。

—–作成にあたり、こだわった点や工夫した点は?

全体として、都道府県の名前を知っていればなんとなく読めることを目指して書きましたが、ところどころ小ネタを挟んでみました。そこに気づいた方がつっこんでくれたらなぁと思いました。

石川、山口、香川はそのまま横に、山形はそのまま縦に書いております。岡山は、花崗岩の「崗」というもともとある字を唯一使っています。

島根に関して、少しわかりにくいような字になってしまいましたが、これには理由があって、鳥取となるべく似せて書きたかったことに起因します。鳥取と島根が間違われることがよくあるようなので、それを表現できればと思いました。

長崎と長野は、同じ「長」という字が編の部分に来ていますが、長野のほうは、下の部分を「野」に寄せてます。

ARAMAさん/Twitter

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自信作は「三重」

—–特に自信作の都道府県は?

1番気に入ってるのは「三重」です。一見「重」なのに、よく見たらなるほど、となってもらえればと思います(笑)

ARAMAさん/Twitter

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—–考えるのに苦労した都道府県はありますか?

苦労、というか福島、福井、福岡は「福」という存在感のある文字を残しつつ3つを区別する必要があったので、なかなか考えました。

ARAMAさん/Twitter

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日本語の「曖昧性」に気づき、作品作り

ARAMAさんは札幌市立大学デザイン学部の4年生。日本語デザインを研究テーマにしており、日本語を題材に据えたさまざまな作品を制作している。

—–日本語の作品づくりを始めた経緯は?

もともと趣味でボードゲームを作っていたのですが、たまたま日本語のカタカナを題材にしたゲームを作った際に、日本語の「曖昧性」に気づき、これは一生遊べるなと思ったのがきっかけです。

これまで作成した中で、イチオシの作品がこちら。

【コトバーテル】

味方の「コトバ」を当てるカードゲーム。限られた「文字」でお題の言葉を味方に伝え、相手チームより先に双方が正解すれば勝利となる。

私にとって、日本語作品を作る上での原点となり、非常に思い入れが強い作品です。

日本語の言葉の曖昧性を肌身で感じられるようなゲームで、自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃ面白くできました!

出典:「ARAMAのにほんごのアレとコレ」ホームページ

出典:「ARAMAのにほんごのアレとコレ」ホームページ

【文字制限昔話】

使える文字を制限する手法「リポグラム」を用いた昔ばなし。例えば「ももたろう」なら、使われている「ま行、た行、ら行、あ行」の20音のみで構成する。

私の作品を世に知ってもらうための火付け役となった作品です。

広く知られている昔話と、あまり知られていないリポグラムを組み合わせ、2転3転する言い回しで回りくどくなった昔話でクスッとしてもらいたく制作しました。

出典:「ARAMAのにほんごのアレとコレ」ホームページ

出典:「ARAMAのにほんごのアレとコレ」ホームページ

【漢拳】

格闘ゲームにおける漢字の戦闘モーション。

漢字が格闘ゲームで戦ったらこんな感じかな、という戦闘モーション集で、それぞれの漢字の持つ意味に近いモーションをつけました。

私は機動力の高そうな「巻」がお気に入りです!

※ARAMAさんのホームページでは、戦闘する際の各漢字の動きの動画も公開されている。

出典:「ARAMAのにほんごのアレとコレ」ホームページ

出典:「ARAMAのにほんごのアレとコレ」ホームページ

—–最後に、日本語デザインに込める思いを教えてください。

日本人であれば日本語は日常の中のもので、見る上での専門的な知識を要さないため、誰でもフラットな状態で楽しめる。そこが日本語を題材とする理由です。

まだまだ未熟ですが、見てくださる皆様が、「面白い!」や「なんだそれ!(笑)」と思っていただけるような面白い作品作りをしていきたく思っております。

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Text by 長澤まき

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