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チケット購入で「途上国の子どもにワクチン寄付」カンフェティの取り組みが話題

イメージ画像 fotolia

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「ワクチン募金」について、チケットサイトConfetti(カンフェティ)を運営するロングランプランニング株式会社に取材した。

チケット購入で途上国の子どもにワクチン

チケットサイト「Confetti(カンフェティ)」の取り組みがネット上で話題になっている。

同サイトでチケットを購入すると、1枚ごとに途上国の子供たちに「BCGワクチン」が1人分寄付されるというのだ。同社で購入したチケットには、次のような一文が記されている。

このチケット購入で途上国の子供たちにワクチン1人分が寄付されました。

撮影:長澤まき

撮影:長澤まき

ネットユーザーから「凄くないですか⁉」「こういうの良いね」「なんだか嬉しい」「推しに会えて社会貢献もできるの最高では?」「信念を感じます」「素敵な取り組み」など、多くのコメントが寄せられている。

ホークス和田投手の取り組みに感銘

運営本部・テクニカルエキスパートの藤生一磨さんと顧客サポート担当の池麻梨子さんによると、この取り組みは2009年7月から始まったそうだ。

同社代表の榑松大剛さんには、創業時からずっと心に残っていた言葉あったという。

バリアフリー用品の製造を営む親族の「”莫大な利益が出たから社会貢献をする”のではなく、常日頃から社会のためにできることを考え実行しなければならない」という言葉だ。

創業4年目になり、事業がようやく安定しつつある時期でしたので、行動に移すなら今ではないかと思案しておりました。

そこに福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手が行っている「公式戦で1球投げるごとにワクチン10本、勝利投手になったら20本」という取り組みを知り感銘を受けたこと、また同じ時期に榑松自身にも子どもが生まれたことがきっかけとなり、「チケット購入で、ワクチン募金」を始めました。

同社ホームページには「世界の子どもたちと、感動を分かち合いたい。だから、チケット購入でワクチン募金」と書かれている。

これまでに220万5000人超分を寄付

これまでに220万5000人分を超えるワクチンを寄付したという。チケットの値段は様々だが、値段に関係なく1枚につきワクチン1人分が寄付されるのか?

値段に関わらず、チケットを1枚ご購入頂くごとに、「BCGワクチン1人分」の代金を「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(以下、JCV)」様に寄付しております。

その後JCVは、集めた寄付金でUNICEF本部を介してワクチンを調達、途上国の子どもたちへ確実に摂取されるよう運搬しています。

チケットの購入ごとに貯まるポイントでワクチン募金することもできる。

また、同社が運営する訪日外国人向けチケット販売ブース「Tickets Today」でのチケット販売においても、同じ取り組みを行っているそうだ。

提供:ロングランプランニング

提供:ロングランプランニング

チケット購入者に無料託児サービスも

同サイトでは「無料託児サービス」も行っている。

カンフェティウェブで託児対象日の公演チケットを購入した人を対象に、火曜~土曜の昼間(12時~17時30分の時間帯で30分単位で自由に選択可)、東銀座のキッズスペースマザーズで1歳~12歳の子供の無料託児サービスを提供している。

「子どもを授かったので観劇になかなか行けなくなってしまった。」というお客様の声がきっかけです。

社内にも子育てをしているスタッフが何人かおり、お客様のお気持ちは非常によく分かるものでした。

しかし、「エンタテインメントを、もっと身近なものに」を企業理念として掲げる当社として、育児とエンタテインメントをトレードオフにしてはいけないと考え、株式会社マザーズ様の協力のもと託児サービスを開始致しました。

サービスにかかる費用は当社の持ち出しであるため1日にお預かりできるお子様の人数に制限はありますが、ご利用いただいたお客様からは非常に好評を頂いております。

「エンタメをもっと身近なものに」が理念

同社のチケット購入手数料は、取扱い公演の多くが合計手数料1枚あたり216円と業界最低水準となっている。

それにも関わらず、優しく手厚いサービスを提供するのはなぜなのか?

一番の理由は、「エンタテインメントを、もっと身近なものに」していくために、観劇鑑賞を検討しているお客様のハードルをできる限り低くしなければならないと考えているためです。

舞台芸術は残念ながら日常生活において必要不可欠なものではありません。そのため、そこに少しでも障壁があると触れることを簡単に諦めてしまいます。

その「壁」は人によって様々ですが、それらをできるだけ取り除いて舞台芸術作品との出会いをお手伝いすることが我々の役割だと感じています。

チケット販売だけではなく、公演の宣伝に欠かせないチラシの印刷や折込、あるいはフリペーパーやウェブへの広告掲載など、公演主催者のサポート事業も展開しているため、これらのサービスが可能になっているという。

公演主催者からも活動への賛同があり、その支えもあってサービスが成り立っているそうだ。

イメージ画像 fotolia

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チケット販売サービスに込める思いと、今後のビジョンをこう話す。

当社の役割はチケットを販売することではなく、「チケットを通して観客と芸術団体を繋ぐこと、まだ舞台芸術に触れたことのない人々と作品との出会いを手助けすること」だと考えています。

世の中にはまだ演劇やミュージカル、ライブ、コンサートを一度も観たことがない人が数多くいます。

そのような人々に作品の魅力を分かりやすく発信すると同時に、「なぜ観たことがないのか」「なにがハードルになっているのか」を突き詰めて考え、誰もが気軽に舞台芸術にアクセスできる世の中を創るべく、今後も様々な事業を展開して参ります。

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Text by 長澤まき

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