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「ミノムシ凄ぇ!」ミノムシの糸、クモの糸を凌ぐ“世界最強の糸”との研究結果

イメージ画像 Adobe Stock

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興和株式会社(愛知県名古屋市)と農研機構(茨城県つくば市)は12月5日、「ミノムシの糸」に「クモの糸」を凌駕する有用性を見出し、その産業化を可能にする技術開発に成功したと発表した。

自然界最強とされる「クモの糸」を上回る

これまで、自然界最強の繊維は「クモの糸」と言われており、世界中でその研究が行われている。

興和と農研機構は、ミノムシの吐く糸が弾性率、破断強度、およびタフネスの全てにおいてクモの糸を上回っていることを世界に先駆けて発見したと発表した。

今回見出されたミノムシの糸は「クモの糸を凌ぐ優れた糸」で、その意味で世界最強と言えるという。

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熱にも高い安定性

ミノムシの糸は、強くてタフネスといった構造材料としての理想的な外力への応答性を示すだけでなく、熱にも非常に高い安定性を示したという。

毎日新聞によると、クモの糸に比べて、ミノムシの糸は約2.2倍の丈夫さ、約1.8倍の強度を持ち、他にも340度までの耐熱性や代表的なナイロン糸の5分の1の細さなど、さまざまな利点があるそうだ。

興和と農研機構はミノムシの糸を樹脂と複合することで、樹脂の強度が大幅に改善されることを発見。

さらに、ミノムシから1本の長い糸(長繊維)を採糸する基本技術を考案・特許出願し、それを発展させ、ミノムシを殺さずに糸を採った後は次の世代に命がつながる効率的な採糸方法も確立したという。

ミノムシの人工繁殖方法や大量飼育方法も確立したとしている。

革新的なバイオ素材へ活用も

ミノムシの糸を今後どのように活用するのか?

両者は、ミノムシの糸はタンパク質から構成されているシルク繊維であり、革新的なバイオ素材として脱石油社会に貢献できる持続可能な製品だと捉えているとしている。

また、昆虫の機能を利用した環境に負荷を与えない生産体制により、省エネの観点からも低炭素社会の実現に貢献できると考えているという。

一方、シルクは再生医療業界では再生医療用素材としても研究されており、医療分野へ貢献できるバイオマテリアル素材になる可能性もあるそうだ。

今後は、優れた強度特性だけでなく、バイオエコノミーの観点からも最先端の新産業を創出する革新的な新素材と捉え、産業化に向けて他社との連携を視野に生産体制の構築を進めていく予定だとしている。

出典:興和プレスリリース

出典:興和プレスリリース

発表はネット上などで話題に。

「ミノムシ凄ぇ!」「あのぶら下がり糸、そんなに強かったのか」「驚き」「確かに、子どもの頃、ミノムシの蓑って超ちぎりにくかった」「体に優しそうで良い」「“蜘蛛の糸”のカンダタも、ミノムシの糸なら切れずに助かっていたかも」「スパイダーマンVSバッグワームマン(ミノムシマン)の映画化も近いか…」など、多くのコメントが寄せられている。

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Text by 長澤まき

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