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福岡で病院が「婚活イベント」を開催へ!診察室で対面&カルテで情報収集、その狙いとは?

出典元:姫野病院プレスリリース

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「病院が作る街づくり」をテーマに掲げる福岡県八女郡広川町の姫野病院に取材した。

診察室で対面、カルテ風カードに記入

医療法人八女発心会の姫野病院は3月23日、院内の診察室等を会場とした婚活イベントを開催する。

各診察室に男性1名が待機し、女性が診察室を訪れるスタイルで1対1のトークをスタート。カルテ風の自己紹介カードを用意しており、お互いアナムネを取って情報収取を行う。

対象は20~45歳の男女で、定員は各15名。軽食・フリードリンク付きで、参加費は男女共に2500円だ。

出典元:姫野病院プレスリリース

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地域を生き生きさせたいと発案

姫野病院は2017年に全国初の「病院主催の婚活イベント」をスタートし、今回で3回目。

企画管理室の川上勇貴さんによると、姫野病院がある広川町も世間と同様に少子化対策・人口減少・高齢者問題に悩んでおり、町の企業の1つとして病院も他人事ではないと感じたことが発案のきっかけだという。

地元に活気がなくなり、人がいなくなったら病院も終わりです。

さまざまな仕掛けによって、この地域を生き生きとさせたい。故郷を離れている若い人たちも戻ってきてくれたら―。そんな期待も抱いて発案しました。

別れの場所というイメージが強い病院を婚活を通じて出会いの場所へ変えていくことで、地域活性化のきっかけにもつながると考えているそう。

医療機関を利用する機会の少ない婚活世代と病院をつなぎ、地域コミュニティの核を目指すとしている。

出典元:姫野病院プレスリリース

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広川町を知ってもらうきっかけに

開催にあたって、婚活を通じて町外や県外の人に広川町を知ってもらう機会にしようと考えたそうだ。

2回目の開催では、広川町の名産を使った苺のあまおう、あまおう苺ポッキーを使用したパフェ作りをしました。

みんなでゲームを行い広川町のゆるキャラグッズセットを景品に使用しました。

病院の特色を出して、非現実感を味わえるよう工夫したという。

1回目の開催では、旧病棟・手術室を使ったミステリーツアーを開催しました。

体が不自由な人も行動できるバリアフリーの病院が会場なので、誰でも参加しやすいというメリットもある。

食事は病院の敷地内にあるカフェから飲食の提供を行っているそうだ。

出典元:姫野病院プレスリリース

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そうして婚活イベントを開催したところ、町内はもちろん、町外や県外からも参加者が集まり、1回目は4組のカップルが誕生、2回目は7組のカップルが生まれたという。

参加者からは、「こういう形の婚活は初めてで楽しかった」「貴重な体験ができて良かったです」「姫野病院が主催ということで、初めてですが安心して申し込むことができました」「日頃は病院に来ないので、姫野病院に初めて入りました」といった感想が寄せられたそうだ。

誰でも気軽に足を運べる場所を目指す

姫野病院は「誰でも気軽に足を運べる場所・元気な人が来る病院」を目指して、他にも様々な取り組みを行っている。

病院内に1万8000冊の漫画や無料で遊べるゲーム機を設置。夏祭りも開催しており、2018年の来場者は1000人を超えたそうだ。

その効果か、外来受診日ではない日に来院して近所の人と談笑する人がいたり、中には「ここに通えば何か人の役に立てて、さらにリハビリや介護予防にもつながる」と話す人もいるという。

出典元:姫野病院プレスリリース

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地域の駆け込み寺であり続けたい

なぜ、こんなにも地域に根ざした取り組みを行っているのか?

川上さんは2005年に姫野病院が危機に陥った時に、地域の人々から応援してもらい、救われた経緯ががあるからだと話す。

いつか私達を育ててくれたこの地域の皆様に何か恩返しをしたいと強く感じました。

街の元気が病院の元気にもなります。

近年は災害も多く、支え合える場所が必要だとして、入りにくい場所という病院のイメージを少しでも取り除きたいと考えているという。

定年後の人の高齢者雇用を推進し、必要ならば資格取得を支援する取り組みも行っているそうだ。

出典元:姫野病院プレスリリース

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これらの取り組みの込める思いを、こう話す。

地域の方々に良い環境で安心して入院して、元気になって欲しい。また地域の皆様が集まる場になってくれれば良いです。

医療に関しても病室は全室個室ですが、お部屋代はいただいていません。

個室なので、好きな時間に眠れます。インフルエンザなどの感染症を他の患者様にうつされることもほとんどありません。一刻も早く元気になって、元の住まいに戻って頂ければと、いつも考えております。

私たちを必要とする人たちがいる限り、八女発心会、そして姫野病院は、地域に対して恩返しを続けていくつもりです。

医療・福祉分野だけではなく「地域の駆け込み寺であり続けたい」です。

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Text by 長澤まき

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