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【無料】生き物を産業用スキャンで3Dデータ化したサイト「CT生物図鑑」がスゴい!

出典:JMCプレスリリース

出典:JMCプレスリリース

様々な生物の3Dデータを公開している「CT生物図鑑」について、神奈川県横浜市の株式会社JMCに取材した。

産業用CTスキャナで3Dデータ化

3Dプリンター出力事業やCTスキャン事業などを手掛けるJMC社の「CT生物図鑑」がネット上で話題になっている。

CT生物図鑑は、様々な生物を産業用CTスキャナを用いて3Dデータ化し、公開しているサイト。

データはウェブサイト上で360度動かすことができ、拡大することも可能。内部構造を捉えた断面画像等も公開している。

現在はタツノオトシゴやアブラゼミ、カブトムシなど11生物(カブトムシは幼虫と蛹、成虫の3種類)の3Dデータ等を見ることができる。

CTスキャンの素晴らしさを知って欲しい

CT生物図鑑は、JMCが“CTスキャンの素晴らしさを多くの人々に知って欲しい”という思いから、2017年2月に開設した。

担当者が開設までの道のりを語る。

当社は、自社の品質保証の目的で産業用CTを導入したのですが、この技術が製造業の現場にもたらすインパクトは非常に大きく、しだいに従来のお客様から数多くの測定依頼を頂くようになり、サービス化した経緯があります。

しかし、産業用CTの知名度はまだまだ低く、ごく一部の方にしか認知されていません。

技術の活用が広がることで、日本のものづくりをさらにレベルアップすることができると思いますし、他業種の方にも知ってもらうことで新たな活用方法が生まれるのではないかと感じていました。

そこで身近な生き物をスキャンし、普段は見ることのできない生物の構造を観察できるようにすることで、子供から大人まで楽しんでCTスキャンのしくみを理解できるのではないかと思い、『CT生物図鑑』を企画しました。

出典元:JMCプレスリリース

出典元:JMCプレスリリース

ビジュアルにこだわって半年模索

同サイトは、まるで美術書や写真集のようなスタイリッシュで見やすいデザインとなっている。

子供から大人まで楽しんで生物を学ぶことができるサイトを目指しました。

そのため、ただ3Dデータを閲覧できるだけではなく、それぞれの生物を魅力的にみせるビジュアルも必要だと思いました。

当時こういったサイトはあまり前例がありませんでしたので、どうしたら生物を魅力的に表現することができるのか、社内のデザイナーと半年ほど模索して現在の形をつくりあげています。

出典元:JMCプレスリリース

出典元:JMCプレスリリース

出典元:JMCプレスリリース

出典元:JMCプレスリリース

図鑑に載っている生物はどのように選んだのか?

身近な生き物であることと、CTスキャンで効果的に3Dデータ化できることの2点を基準に選んでいます。

CTスキャンは水分を多く含むものが苦手ですので、魚や両生類は思ったようなデータが得られずに苦労しました。

提供:JMC

提供:JMC

一部データは無料でダウンロード可能

CT生物図鑑では、一部の3Dデータを無料でダウンロードすることができる。

Webブラウザ上では閲覧できるデータのサイズには上限があります。そのためダウンロードという方法で、実際の品質のデータを確認して頂けるようにしています。

昨今の3Dプリンターブームに対して、実際に3Dデータを扱える人は限られています。私たちが無料でデータ配布することで、3Dデータの利用が少しでも広がればいいなと考えています。

配布しているデータは、そのまま3Dプリントできるように調整していますので、ぜひ多くの方に触れて頂きたいです。

提供:JMCプレスリリース

提供:JMC

今後のビジョンについて、こう話す。

サイトのラインナップを増やしていくことはもちろんですが、学術機関や動物園と合同企画を行うなど、より多くの方に知ってもらえるように活動を広げていきたいと考えています。

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Text by 長澤まき

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