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「ジョジョのスタンドのようなキャラが出現するAR」が話題―リアルタイムで動作反映、子供の頃の憧れ再現

青絵さん/Twitter

青絵さん/Twitter

自分の背後にキャラクターが出現するAR(拡張現実)について、ARクリエイターの青絵さんに取材した。

背後にキャラが出現、リアルタイムに動く

ARクリエイターの青絵さん(@aoepng)が5月13日、Twitterに投稿した、キャラクターが出現してリアルタイムで動くAR(拡張現実)がネット上で話題になっている。

カメラが顔を認識すると、背後に守護霊のようなキャラクターが出現。顔を動かすと同じ方角に構え、口を開いて雄叫びをあげるとキャラが攻撃を繰り出す、リアルタイムで動く驚きのARだ。

青絵さんはツイートで「憧れのジョジョのようなスタンドを手に入れた」とコメントしている。

たしかに、人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」で、主な登場人物たちが戦いで使う、像を持った超能力「スタンド」を彷彿とさせる。

投稿についてネット上に「カッコいい」「これアツいですね」「ジョジョファンにはたまらないシチュエーション」「めっちゃオラオラしたい」「他の人とバトルできるようになったら楽しそう」「遊びの可能性が広がる瞬間を見ることができた気がする」などのコメントが寄せられており、3日あまりで66万回超再生されている。

憧れの風景を再現、シンプルさを重視

制作した青絵さんに話を聞いた。

—–同ARを発案・制作した経緯は?

映画や漫画、小説など子供の頃に見て憧れていた光景を、近年の技術を使って再現できないかと思い立ったのがきっかけです。

今回でいえばそれは、人間以外の”何者か”でした。

ジョジョやペルソナ、デスノートなどで描かれている日常に溶け込んだ”何者か”を体現できないかと考え、現実を少しだけアップグレードしてくれる技術ARを用いて制作を試みました。

—–同作品を作るにあたって、こだわった点は?

指で操作する必要のないシンプルな体験を一番に考えています。

キャラクターを出現させたり動かす為にディスプレイを指でタップするという動作は、没入感を低下させてしまい、体験の質を落としてしまいます。

そこで、
①キャラが出現するきっかけは自分の顔をディスプレイに映したとき時
②キャラの向きを変えるには自分の顔を動かす
③キャラを動かすには口を開くだけ

というように、常に目の前でリアルタイムに起こっている事象を眺めることができるAR体験の創出を心がけました。

—–一般の人々が使えるよう公開・販売したり、同作品を活用する予定はありますか?

いずれは誰もが簡単に使える形で公開します。

青絵さん/Twitter

青絵さん/Twitter

言葉だけでは伝えられないもどかしさをARで埋める

青絵さんは2018年からスナップチャットの公認ARクリエイターとしても活動しているという。

—–いつ頃からどのような経緯で、AR作品の制作を始めたのですか?

1年ほど前から少しずつ進め、2019年2月頃から本格的に制作と公開をはじめました。

初めはARの最新情報をインターネットで追っているだけでしたが、様々なARを見たり体験したりするにつれ、「自分だったらどの様なものをつくるだろうか」と考えるようになり、今では週に2~3つのARを制作しTwitterで発信しています。

—–これまでの作品を2点ほどご紹介いただけますか?

ひとつ目は、自分の髪の色を変えることが出来るARです。

こちらもディスプレイ上には青色や赤色といったボタンは存在せず、髪の色を変更する為のボタン操作はありません。髪の色を変えるには頭をサッと横に振るだけ。

ディスプレイに映った自分を見つめながら楽しむことができるものになっています。

ふたつ目は、顔の表情に反応して音がなるARです。

眉毛を上げたり下げたり、口を開いたり、キスしたりと、顔を動かすだけで音がなるので、カメラに顔を向けてさえいれば、目をつむっていても音をならし演奏することができる新しい楽器を創造しました。

—–AR作品作りに込める思いを教えてください。

私はARが持つ魅力の一つに、Emojiのような非言語性を感じています。

インターネットとSNSにより、今では世界中の人々と世代を超えて繋がることが出来るようになりました。

しかし、言語コミュニケーションだけでは、自分の思いを伝えたり対手の感情を読み取ったりすることに苦労するという場面に出会うときがあります。

こういった場面においてEmojiは表情を具体的に表すことでこの溝を上手く埋めることに成功し、コミュニケーションを助長してきました。

正直、ARは今後どのような発展の仕方をするのか、まだまだ想像がつきません。

ただ、このように言語だけでは伝えることのできない「共有できないことのもどかしさ」をARは埋めてくれるのではないかと期待し、そういった作品をつくっていこうと私は考えています。

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Text by 長澤まき

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