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「問題」とされた八ッ場ダムに日本一高いバンジージャンプができたわけ

八ッ場大橋から飛ぶ萩原町長 提供:長野原町役場

八ッ場大橋から飛ぶ萩原町長 提供:長野原町役場

群馬県長野原町(ながのはらまち)に国が建設している八ッ場ダム(やんばダム)。

ダムが竣工して水をためる前、期間限定で「日本一の高さ」を楽しめる「八ッ場バンジー」が人気を集めている。

建設中のダムに日本一高いバンジー

八ッ場ダム(やんばダム)に今年4月、全長494メートルの八ッ場大橋からバンジージャンプする「八ッ場バンジー」がオープンした。

雄大な山々に囲まれたバンジー場では、ダムが完成までの期間限定で高さ106メートルという日本一の高さのバンジージャンプを楽しむことができる。

営業開始日の4月20日に行われたファーストジャンプでは、萩原睦男町長がスーツ姿でバンジージャンプに挑んだ。

提供:長野原町役場企画制作課

提供:長野原町役場企画政策課

提供:長野原町役場 企画政策課

提供:長野原町役場 企画政策課

住民の声を受けてバンジーを実現へ

なぜ建設中のダムにバンジージャンプ場を造ったのか?

企画した長野原町企画政策課の中村剛課長に話を聞いた。

—–発案・企画した経緯は?

八ッ場ダム建設に伴い、新しい道路や橋が建設される中で、ある住民の方が「こんな高い橋ができたんだから、バンジージャンプでもすればいいんじゃないの」と言ったのが発端です。

これを町長が本気で受け止め、バンジージャンプ実施に向けた動きが始まりました。今から3年くらい前のことです。

—–オープンにあたってこだわった点は?

やはり八ッ場ダム完成前(水がたまる前)にスタートさせたかったです。

なんせ期間限定でも日本一の高さですから。また、工事中の八ッ場ダム本体に向かってジャンプするのも国内唯一です。

提供:長野原町役場 企画政策課/建設中の八ッ場ダム

提供:長野原町役場 企画政策課/建設中の八ッ場ダム

1日に3回ジャンプした人も

—–オープン以降、どのような反響がありますか?

オープン当日は午後からの営業でしたが、30人以上の予約が入りました。

1日に最大3回ジャンプした人もいて、営業終了時間を大幅にオーバーするほどでした。

その後のGWにも、たくさんのジャンパーに訪れていただきました。

インスタグラムなどSNSでも、ハッシュタグに「八ッ場バンジー」が登場し、投稿が増えてきております。

その上、新聞・テレビ・雑誌など各種メディアから取材等もたくさんしていただき、反響の大きさを感じています。

提供:長野原町役場 企画政策課

提供:長野原町役場 企画政策課

八ッ場ダムを「問題」から「ブランド」へ

—–日本一の高さを誇るバンジーは、いつ頃まで体験できますか?

まだはっきりとした時期は公表されていませんが、この秋から試験湛水(しけんたんすい:水をためるテスト)が始まります。

日本一と2位との差は6メートルですから、今シーズンの営業期間中には日本一ではなくなってしまうかも知れません。

—–ダムに水が溜まったら、バンジー場はなくなってしまうのですか?

今シーズンは10月末までの営業ですが、来年からもしっかり営業はいたしま
す。

ダムに水が溜まった後は、水位の上下はあるが、高さは最大50メートルくらいになる見通しだという。

提供:長野原町役場 企画政策課

提供:長野原町役場 企画政策課/建設中の八ッ場ダム

—–八ッ場バンジーのビジョンを教えてください。

今まで報道などでは「八ッ場ダム問題」というように、八ッ場ダムには必ず「問
題」という言葉がセットで語られてきました。

しかし、ダム完成が近づく現在からはダム本体やダム湖を利用した観光振興、地域振興を推進し、八ッ場ダムを「問題」から「ブランド」へ転換させて行きたいと考えています。

この「問題」から「ブランド」への第一歩が、この八ッ場バンジーです。

政権交代などで紆余曲折を経た八ッ場ダムだが、現在は治水事業としてだけでなく、地域の観光資源としても見直されつつある。

営業日時や料金等の詳細および申し込み方法は、「BUNGY JAPAN(バンジージャパン)」のサイトにて案内。15歳以上で、体重40~105キロまでの健康な人が対象となっている。

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Text by 長澤まき

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