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新1年生にはランドセルを無償提供!茨城県日立市で40年以上続く取り組みが話題

提供:日立市教育委員会

提供:日立市教育委員会

茨城県日立市で40年以上続けられている、新小学1年生にランドセルを贈呈する取り組みについて、同市の教育委員会に取材した。

市オリジナルランドセルを贈呈

日立市は1975年度(昭和50年度)から、市立小学校へ入学する新小学1年生に入学式当日、同市オリジナルランドセルを贈呈している。

現在贈呈しているのは、A4サイズがゆったりと入る、重さ約550グラムの軽くて便利なファスナー式薄型ランドセル。

素材は合成皮革で表面はウレタン加工。色落ちやすれ傷、ひっかき傷に強く、撥水・防水にも優れているという。保証書(保証期間6年)も一緒に渡している。

色は男女とも赤と黒のどちらかを自由に選ぶことが可能。市外からの転入者にも希望があれば贈呈している。

提供:日立市教育委員会

提供:日立市教育委員会

提供:日立市教育委員会

提供:日立市教育委員会

取り組みはネット上で注目を集めており、「素晴らしい取り組み」「実用的なデザインで軽そう」「貧富の差が出なくていいと思う」「税金はこういうことに使ってほしい」「合理的で羨ましい」「みんなこうなって欲しい」など多くのコメントが寄せられている。

オイルショック後、保護者の負担軽減のため開始

日立市教育委員会学務課の飛田賢吾主事に背景について聞いた。

—–この取り組みを始めた経緯を教えてください。

第1次オイルショックの影響後の物価上昇による保護者の経済的負担軽減および入学祝いの意味を込めて始まりました。

提供:日立市教育委員会

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—–40年以上続けている理由は?

開始当初の経済的負担の軽減及び入学祝いという目的に変わりはなく、「ひたちらしさ」を活かした特色ある取り組みとして、ランドセル贈呈を継続してきました。

この40数年で10万個以上を贈呈したそうだ。

提供:日立市教育委員会/ランドセルを持っているのが飛田さん

提供:日立市教育委員会/ランドセルを持っているのが飛田さん

時代に合わせ、贈るランドセルに変化

—–この40数年で贈呈するランドセルにどのような変化がありましたか?

当初と比較すると、A4版などの大きい教科書が入るようにサイズを大きくしたり、耐久性等がある生地に変更したりと、教育環境の変化や使用している子どもたちを含めた保護者等のニーズに合わせて、40年の間で、ランドセルの形態を大きく2回変更しております。

2019年度のランドセルからは、防犯ブザーをランドセル側面にしか取り付けることができなかったものを、肩ベルトにも取り付けられるようにしました。

提供:日立市教育委員会

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—–贈呈するランドセルは、どのような点にこだわっていますか?

大きな特長としましては、市販のランドセルの重さは1キログラム前後が一般的かと思いますが、当市が贈呈しているランドセルは、その半分程度の約550グラムです。

使用する子どもたちへの身体的負担を少しでも軽減できるようになっております。

提供:日立市教育委員会

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2020年度以降に新中学生にもカバン贈呈へ

—–この取り組みに対する市民の方々からの反響や効果は?

保護者の皆様からは「無償で贈呈されて大変助かります」「子どもが軽くて使いやすいと言っています」などの意見を数多く頂いています。

市外の方からも、軽くて使いやすそうなので購入したいなどの問い合わせも頂いております。

さらには、このランドセル贈呈については毎年、報道機関等からも多数の問い合わせをいただいており、市からのお祝いの品としての「ランドセルの贈呈」は高い評価をいただいております。

日立市教育委員会のホームページによると、同ランドセルは市外の人でも購入することができるそう。取扱店等は教育委員会学務課にて案内しているという。

提供:日立市教育委員会

提供:日立市教育委員会

—–取り組みに込める思いを教えてください。

日立市教育振興計画の基本理念である「未来を拓く人づくり」を基に、未来を担う子どもたちへのプレゼントとして、また、本市で子育てを行う保護者を支援するため、今後も継続していけたらと思います。

教育環境の更なる充実策として、2020年度(令和2年度)以降に中学校へ入学する生徒にも、ランドセルと同様にスクールカバンを贈呈することを予定しておりますので、今後も日立市の取り組みに少しでも注目していただけたらと思います。

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Text by 長澤まき

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