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町おこしは「爆発」だ!爆破ロケ誘致で地域活性化へ。福岡・筑豊地方に国内外から注目

提供:筑豊アクションプロジェクト

提供:筑豊アクションプロジェクト

爆破シーンやカーアクションシーンなどのロケ誘致による町おこしを目指す、福岡県の筑豊アクションプロジェクトに取材した。

本物の駅・列車を舞台にアクション体験

福岡県筑豊地方にある福智町で4月、本物の駅構内と列車を使用したアクションイベントが行われた。

平成筑豊鉄道・金田駅を舞台に「平成筑豊鉄道アクション体験」が開催。

参加者は刑事役となり、駅ホームでの銃撃戦や列車操車場での爆破カーアクション、列車内に立てこもった犯人との攻防戦など、ドラマや映画のようなアクション撮影を体験した。

子ども頃のひらめきを元に町おこし

同イベントを開催したのは、同県飯塚市出身の映像作家・永芳健太さんが主宰する「筑豊アクションプロジェクト」。爆破やカーアクションシーンの撮影誘致による町おこしと地域活性化に取り組む。

永芳さんは小学4年生の頃に、福岡県内で行われたドラマ「西部警察」のロケを見学し、目の前で繰り広げられる爆破シーンやカーアクションシーンに衝撃を受けたという。

同時に、撮影するプロのカメラマンやスタントマン、特効チーム、監督などの真剣な作業風景や緊張感が、幼心にとてもカッコよく見え、自分も将来、そういう凄い技術を持つ「職人さん」と共に、何かモノ創りができるような仕事をしたいという思いが芽生え、その日から映画監督を目指すようになった。

そうして翌日から早速、家にあった8ミリフィルムカメラを使って自主映画の制作を始めたそうだ。

その撮影を地元・筑豊の炭鉱跡地などで行っていたのですが、その頃に、何となく自分の中で、「筑豊にはこれだけ広い使われていない荒地や、全く車が走っていない道路があるのだから、ここに西部警察のようなアクション映画のロケを呼んだらいいのに」と思っていました。

それから数十年経ち、永芳さんは憧れていたテレビや映画の世界に入った。

しかし、日本ではハリウッドのようなアクションが撮りにくい状況を垣間見たり、あっという間に韓国や東南アジア、インドといった国々に撮影環境も抜かれ、悶々とした生活を送っていたという。

同時に、10年程前から、私自身が日本各地の自治体の地域ムービーなどを制作してきまして、その現場で地域の方々と触れ合ううちに、町おこしにも興味を持ち始め、せっかくなら地元・筑豊で自分にしかできないようなアイディアでやれないかと考えるようになりました。

その時にふと、小学生の頃に自主映画を撮りながら思っていたアクションロケ誘致のことを思い出しました。

そのアイデアに、今の日本映画が抱えるアクション撮影を行える場所が少ないという問題などを全てをリンクさせて、町おこしとして成立できないだろうか…と思ったことがプロジェクトを立ち上げたキッカケです。

提供:筑豊アクションプロジェクト 永芳健太さん

提供:筑豊アクションプロジェクト 永芳健太さん

永芳さんによると、筑豊はネット上で「修羅の国」と称されるように、昔から「怖い」「暗い」といったネガティブなイメージがある。それを逆手にとり、アクションやハードボイルドといった男気のある世界観とリンクさせることで、筑豊のイメージをまた違ったものに転換できるのではないか、とも考えたという。

爆破という言葉に当初はNG続きだった

2019年1月に、道の駅いとだ(糸田町)に隣接する会場で第1弾「爆破インスタ」を開催。

2月には、池のおく園(田川市)の敷地内で、地面で小さな着弾破裂が起こる中を銃を発砲しながら駆け抜ける「銃器発砲&銃撃戦シーン体験」を開催。ロケットランチャー体験も実施した。

地域ぐるみとなるプロジェクトを立ち上げるのは大変ではなかったのか?

同プロジェクトへの地域の人々からの反響を聞いた。

この企画を思い立ち、企画書を作成したのは、約3年前になります。

それから、いくつかの市役所などに企画を持ち込みましたが、どこも、まず「爆破」という言葉を聞いただけで、引かれて、ほぼすべての場所でNGになりました。

ですが、それでも諦めずに2年くらい地道に動いているうちに、少しずつ理解者が現れて、そこから土地の所有者につながったり、行政でも付き合って頂けるような町が出てくるようになり、2018年の秋くらいから急に動きが出て来て、今年1月のイベントを実施できるようになりました。

最近では、役所・警察・消防などの各方面を始め、市民の皆さまにもご理解頂けるようになり、何かあった場合には各機関で対応頂けるような環境を作って頂いたり、現場に見学に来られた地域の方々からも「どんどんやってください!」とお声がけ頂いたりするようになってきています。

提供:筑豊アクションプロジェクト

提供:筑豊アクションプロジェクト

提供:筑豊アクションプロジェクト/第3弾

提供:筑豊アクションプロジェクト

リアリティを追求と安全確保を両立

イベントを企画するにあたっては、まずは安全確保にこだわっているという。

もっとやりたいことや、スケール感を大きくしたいという想いはもちろんありますが、自分たちがやりたいことだけを求めすぎて事故が起こったり、地域の方々にご迷惑をおかけすることになれば、本末転倒になってしまい、町おこしの意味が失われてしまいます。

ですから、最大限に攻めた迫力を求めつつ、安全をしっかり確保できるかという点が一番重要だと思っています。

そのため、単に「イベントを行う」という構築の仕方ではなく、関わる全ての関係者が映画やテレビのプロだったり、国際A級ライセンスを持つドライバーだったり、普通に映画を制作するようなレベルで環境を構築し、その中に一般の参加者を投入するという贅沢さも、このプロジェクトならではと思っています。

加えて、爆破や銃撃戦の仕掛けなども全て映画撮影と同じものを使用し、迫力やリアリティも可能な限り求めています。

提供:筑豊アクションプロジェクト/第2弾

提供:筑豊アクションプロジェクト

筑豊をアクション特区にできれば

同プロジェクトには全国から想定を超える大反響が届いており、永芳さんもとても驚いているそうだ。

過去に開催したイベントには、福岡県内だけでなく、わざわざ飛行機に乗って東京など遠方から参加される方もいらっしゃいました。

また、マレーシアや台湾、香港などの旅行会社から体験ツアープランのお話しを頂いたりもしています。

提供:筑豊アクションプロジェクト/第1弾

提供:筑豊アクションプロジェクト

同プロジェクトに込める思いとビジョンをこう話す。

プロジェクトの企画はまだ途中段階で、これからさらにスケールアップしていく予定です。

現状、第3弾まで開催していますが、今、第6弾まで同時進行で準備を行っていて、今後は空や水の上などでも企画を行い、陸・海・空で撮影できるようになることを目指しています。

そうして、国内の映画撮影などの誘致だけでなく、海外からのロケ誘致につなげたり、一方で、インバウンドに向けた独特なツアーイベントを開催したりできるようにしていき、最終的には、筑豊地域をそういうアクションに特化した特別区のようにできればと思っております

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Text by 長澤まき

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