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備蓄の缶パンを賞味期限前に回収し、飢餓地域に届ける「救缶鳥プロジェクト」がステキ

提供:パン・アキモト/ニジェール

提供:パン・アキモト/ニジェール

食料の備蓄と国際貢献を同時にできる「救缶鳥プロジェクト」について、パン・アキモトに取材した。

備蓄と飢餓救済支援を両立

栃木県那須塩原市に本社を構えるパン・アキモトは、非常食を備えることで世界の飢餓救済活動に参加できる「救缶鳥(きゅうかんちょう)」プロジェクトを行っている。

家庭や学校、企業、自治体等が防災備蓄食として、同社の賞味期限約3年のパンの缶詰「救缶鳥」を購入し、2年半備蓄。

賞味期限が残り半年になる2~3か月前に再購入や支援に関する案内を届け、再購入した商品の納品時に備蓄してあった商品を回収。回収された商品はNGOを通じて飢餓や災害で苦しむ国や地域に届けられる。

対象商品は「救缶鳥15缶入り(1缶200g)」「救缶鳥Jr.24缶入り(1缶100g)」「救缶鳥Jr12缶入り(1缶100g)」の3種類から選べ、缶には義援先の人々に向けたメッセージを書きこむことができる。

提供:パン・アキモト

提供:パン・アキモト

提供:パン・アキモト

提供:パン・アキモト

提供:パン・アキモト

提供:パン・アキモト/スワジランド

スマトラ沖地震をきっかけに発案

パン・アキモト救缶鳥課の藤田和恵さんに話を聞いた。

—–同プロジェクトは、どのような経緯で始めたのですか?

同社は、阪神淡路大震災をきっかけにパンの缶詰を開発しました。

ある時、パンの缶詰を購入していた自治体から、お電話で「賞味期限が近いので新しい缶詰を購入しますので、古いものを処分してください」との声があり、作った缶詰を無駄にしない方法を考えました。

同じタイミングで、インドネシアのスマトラ島沖地震の被災地から「売れ残ったパンを送って欲しい」との連絡が入り、賞味期限が切れる前であれば中古でも食べてもらえるかもしれないと気づきました。

その後、ヤマト運輸の応援を得られるようになり、2009年9月9日に「救缶鳥プロジェクト」が誕生しました。

提供:パン・アキモト

提供:パン・アキモト

品質にこだわり、美味しいパンで心も満たす

同社は開店当時から「安心・安全でおいしいパン」をお客様に提供するという原則を守っており、それは義援物資として届けられる同商品においても変わらないという。

—–届ける活動におけるこだわりは?

NASAに品質を認められスペースシャトルに積載された「パンの缶詰」の安心安全の品質にこだわりを持ち、支援をした側と支援を受けた側との架け橋になれるよう「支援の見える化」を意識しています。

備蓄したパンの缶詰をムダにせず、国内外の人を救いたい。お腹を満たせるだけでなく、美味しいパンの缶詰で心も満たしたい、と思っております。

提供:パン・アキモト

提供:パン・アキモト

海外の子どもたちに笑顔を届け続けたい

同プロジェクトには現在、自治体や学校、病院、企業、個人など、概ね8000の参加者がいるという。

—–プロジェクトを広げるために、どのような取り組みを行っていますか?

単独で行わないことです。

運送会社・NGO/NPO・協力企業と一緒に行います。

—–これまでに、何缶程を義援先の飢餓地域に届けましたか?

2019年6月末現在で、18カ国に合計約30万缶を届けました。

義援先の国々では、パンを食べ終わった同商品の空缶が食器などとして活用されているそうだ。

提供:パン・アキモト/タンザニア

提供:パン・アキモト/タンザニア

提供:パン・アキモト/ネパール

提供:パン・アキモト/ネパール

提供:パン・アキモト/タンザニア

提供:パン・アキモト/タンザニア

—–同プロジェクトに込める思い・ビジョンを教えてください。

日本の食品ロスをなくし、飢餓地域の食糧事情を考慮した複眼的な思考―具体的には年間100万セット販売して、たくさん回収し、40フィートのコンテナいっぱいに救缶鳥を載せ、定期的に海外の子どもたちに笑顔を届け続けたいです。

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Text by 長澤まき

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