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印刷時の厄介者「モアレ」を活用して立体感や動きを表現するシステムを凸版印刷が開発

出典元:凸版印刷プレスリリース

出典元:凸版印刷プレスリリース

凸版印刷(東京都千代田区)はこのほど、印刷時に意図せず表れてしまう縞模様(モアレ)をコントロールして、立体感や動きを表現するシステムを開発した。

警告表示や店頭装飾などへの活用が期待されるという。

印刷時に表れる意図しない縞模様

モアレとは、印刷物などに表れることがある、規則正しく並んだ点や線を複数重ねた時に視覚的に発生する縞模様のこと。

意図しない見栄えの悪い画質の原因となるため、発生の軽減が課題とされている。

同社もモアレを軽減させる技術の研究を進めているが、一方でアイキャッチ性・訴求力ある表現の実現を目指して、不必要とされているモアレをあえて積極的に用いる研究も進めていたという。

奥行きや動きのある絵柄を表現

同社が今回開発したのは、画像を異なるピッチや位相を持つ2枚のパターンに分解するシステム。

分解した画像をそれぞれ印刷し、透明な板を挟んだり、距離を置いて設置したり、隙間を空けることで、狙ったデザイン通りにモアレを発生させ、印刷物にモアレの特性を生かした立体感や動きを持たせることに成功した。

これにより、色の濃淡や立体感、動きなど、全く新しいデザインの作製が可能に。通常の印刷物と比べて目を引くので、警告表示や店頭装飾、看板などPOPとしての活用が期待できる。

同社のプレスリリースによると、同システムを開発したのはこれが世界初だという。

2枚のシートに印刷して貼り合わせるだけなので、従来の特殊印刷と比べて時間や費用を軽減できるそう。

電源等も必要ないので、電気代もかからない。

出典元:凸版印刷プレスリリース

出典元:凸版印刷プレスリリース

今後、同システムのブラッシュアップを進め、2019年10月までに試験導入を目指すとしている。

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Text by 長澤まき

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