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水面に花が立つ一輪挿しが美しいと話題に。デザイナー「花瓶がなくても花を立てられるように」

提供:oodesign

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波紋のような形をした一輪挿しについて、東京都豊島区のoodesign(オーデザイン)プロダクトデザイナーの大村卓さんに取材した。

水に浮かべる波紋のような形の一輪挿し

oodesign(オーデザイン)の一輪挿し「Floating Vase / RIPPLE(フローティングベースリプル)」がネット上で話題になっている。

波紋のような形をした、水に浮かべる一輪挿し。

中心にあるスリットに茎を挟んで固定し、好みの器に水を張ってそっと浮かべると、花が水面に波紋を描きながらスッと立っているような幻想的な光景が広がる。

提供:oodesign

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不思議で美しい一輪挿しはネット上で話題になっており、「とても涼しげで素敵」「機能と美が融合されたいいデザイン」「面白い」「目から鱗な使い方」「暑い日本の夏にも似合います」「欲しい」など多くのコメントが寄せられている。

水面になじむ形や透明感にこだわり

大村さんに詳しい話を聞いた。

—–どのように発案した商品ですか?

もともと花にそこまでの関心がなく花瓶を持っていませんでした。

あるとき人から花をもらい、とりあえず洗面器に水を張って寝かせておいたのですが、そのまま枯らしてしまいました。

これはくれた人にも花にも申し訳ないと反省し、花瓶がなくても水さえあれば花を立てておけるようなものを作れないだろうかと考えたのがきっかけです。

—–開発にあたってこだわった点は?

花が水面にスッと立っているだけの状態を目指していたので、水面になじむ形や透明感にはこだわりました。

提供:oodesign

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浮力が小さいので、軽く小さな花を

—–開発にあたって、大変だったり苦労した点はありますか?

製品のサイズを決めるのを悩みました。

初期のプロトタイプは大きな花も浮かべられるよう製品自体も直径120ミリくらいとかなり大きかったのですが、「デカすぎて使いづらい」「そんなものを浮かべられるような水槽を持ってない」など厳しい意見が多くありました。

「じゃあもうコップでも浮かべられるくらいのサイズにしてやる!」と直径50ミリ程度にまで縮小。

これによりだいたいどんな入れ物でも使えるようになりましたが、製品自体が小さくなったことで浮力も同時に小さくなり、軽く小さな草花でなければ浮かべることができなくなりました。そこをいろいろ言われることもありますが割り切っています。

提供:oodesign

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—–上手に浮かべたり、綺麗に飾るためのコツを教えてください。

製品自体が小さいので浮力も当然小さいです。軽く小さな花を選んでください。

セッティングしてから花を真上から見て重量的なバランスを調整します。

コップに一輪挿してもかわいいですし、ボウルなどにたくさん浮かべてもいつの間にか花の位置が入れ替わったりしていて飽きずに楽しめます。

提供:oodesign

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デザインに何かしらの発見・発明を盛り込む

同社は他にも、神社仏閣に古来より用いられてきた木彫の技術の中でも代表的なモチーフである雲の形から生まれたダンベル「ClouD 木彫りのダンベル」や、ボトルを開けた瞬間の一番美しい瞬間を切り取った、あふれる泡のような形をしたキャップ「Overflow  bottle cap」など、素敵な着眼点とデザインのアイテムを複数商品化している。

提供:oodesign/ClouD 木彫りのダンベル

提供:oodesign/ClouD 木彫りのダンベル

提供:oodesign/Overflow bottle cap

提供:h concept/Overflow bottle cap

—–貴社がデザイン・ものづくりに込める思いを教えてください。

何かしらの発見・発明が盛り込まれたデザインを心がけています。

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Text by 長澤まき

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