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リアルな「カフェラテ刺繍」が話題!独学から世界に羽ばたく刺繍作家になった作者の熱意

ipnotさん/Twitter

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本物のようなカフェラテの刺繍について、制作した刺繍画家のipnot(イプノット)さんに取材した。

糸でいれたカフェラテが話題に

刺繍画家のipnot(イプノット)さん(@ipnot)が制作した、カフェラテの刺繍がネット上で話題になっている。

ipnotさんは先日Twitterに、「糸でカフェラテいれました!フレンチノット刺繍です。」というコメントと共にカフェオレ刺繍の画像を投稿した。

ポットから注がれるコーヒーとミルクが布の上で混ざり合いカフェオレに。

渦状に混ざり合う様子やグラデーション、泡まで再現されており、一見すると本物のカフェオレのように見えるが、実はフレンチノット刺繍作品だという。

ipnotさん/Twitter

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リアルながらも温かみを感じる同作品はネット上で話題となっており、「本物かと思いました」「香ってきそう」「つい手が出そう」「コーヒー苦手だけど、これは飲んでみたい!」など多くの声が寄せられ、13万8000超いいね!を得ている。

混ざり合う瞬間の刺繍でシズル感を表現

同作品は森永乳業マウントレーニアとのコラボ作品だという。ipnotさんに話を聞いた。

—–同作品を制作することになった経緯は?

昨年10月に、マウントレーニア公式Instagram・Facebook内でのクリエーターとのコラボレーション投稿企画としてお話をいただきました。

—–糸のコーヒーとミルクが布の上で混ざり合うデザインは、どのように発案?

こちらの素敵なアイデアは企画案でいただきました。

過去に投稿した刺繍作品をご覧いただいており、その時に積極的に投稿していた3D刺繍を元にアイデアを送ってくださいました。

マウントレーニアはコーヒー豆、エスプレッソの抽出、ミルクなどこだわりを持って作られていますので、ただ出来上がったカフェラテを刺繍するのではなくその製造過程であるエスプレッソとミルクの混ざり合う瞬間の刺繍で美味しさの伝わるシズル感を表現できたらと、お互いに話し合いながら進めていきました。

ipnotさん/Twitter

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実物をじっくり観察し、1粒1粒調整

—–同作品を制作するにあたって、こだわった点は?

エスプレッソとミルクの混ざる瞬間のデザインと比率にこだわりました。

混ざり合う瞬間はTVのCMで見たことがあったので何となくイメージはできたのですが、デザインを決めるにあたって実際にコーヒーとミルクを混ぜてみてじっくりと観察しました。

CMのように綺麗には混ざらないので、まったく関係のない材料も試しに使ってみたり注ぐ高さや温度を変化させて一番美味しそうな瞬間を捉えるために実験のように繰り返し混ぜてました。

そして比率は刺繍の仕上げの段階で、ここはもう感覚になるのですが、納得いくまで刺繍一粒一粒調整していきました。

ipnotさん/Twitter

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独学でスタート、現在は企業とコラボも

作者のipnotさんは、刺繍をしていた祖母の影響で自然と刺繍に惹かれるようになったという。

独学で学ぶうちに、針に糸を巻きつけて玉留めのように縫うステッチのフレンチノットに魅せられ、現在の作風に繋がり、今は企業等から依頼を受けて作品を制作したりする刺繍画家として活動している。

—–最初は独学で学んでいたそうですが、どのように腕を磨いたのですか?

数をこなしました。

刺繍以外にも学んで取り入れることはありますが、やはり刺繍の上達には刺繍をすることが一番。

作りたいものがたくさんあったので、技術が追いついていなくても次々と縫っていました。

—–刺繍画家として、企業とのコラボ作品を作るまでに至った道のりは?

初めはフリーステッチでザクザクと自由に動物を縫っていました。

それを続けているうちにフレンチノットステッチにはまり、フレンチノットのみで点描絵を描く個人プロジェクトの501 embroideryを開始。こちらは500円玉サイズのフレンチノット点描を501個作るプロジェクトです。

フレンチノットのみで描く刺繍は珍しかったようで、このプロジェクトを始めてすぐにメディアの取材をいただきました。

プロジェクトが進行していくにつれ、フレンチノット点描の技術も上がり表現の幅も増え、国内外問わず多くの方にご覧いただくようになり、TVや雑誌、コラボレーションなどと活躍の場も広がっていきました。

個人プロジェクトは現在は事情により300個でストップしていますが再開が楽しみです。

出典元:ipnotさんホームページ/5O1 embroidery

出典元:ipnotさんホームページ/5O1 embroidery

刺繍と出会えたことで人生がより豊かに

—–ipnotさんの作品を実際に見ることができる場所はありますか?

10月にアラブ首長国連邦のアブダビで開催される”8th DISCOVER THE ONE JAPANESE ART 2019”にて、ピザの刺繍を1週間ほど展示・販売いたします。

その他の予定はございません。

ipnotさん/Twitter

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—–刺繍に込める思いと今後のビジョンを教えてください。

刺繍と私の相性はとても良くて、出会えたことで私は自分自身を深く知ることができ、人生がより豊かになりました。刺繍は私にとってのライフワークです。

もともとミニチュアが好きということもあり今までサイズの大きな作品には積極的には取り組んでこなかったのですが、最近約1カ月ほどかけて手のひらほどのサイズの作品を仕上げました。

それが想像していた以上に面白くて。もちろん一粒一粒縫うのでなかなか進まないのですが、制作途中は完成してからの作品撮影や動画撮影が楽しみで仕方ありませんでした。

時間をかけてじっくりと一つの刺繍と向き合って作品や映像を作る…今すぐには無理でも今後やっていきたいものの一つです。そしていつか皆さんにも実際にご覧いただける場をつくれたらと思っています。

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Text by 長澤まき

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