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【楽器は初】ヤマハの電子オルガン等3件が未来技術遺産に登録される

出典元:ヤマハプレスリリース

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ヤマハ(静岡県浜松市)は3日、国立科学博物館が登録する重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)に、同社が開発した「電子オルガンD-1」「デジタルシンセサイザー DX7」「FM音源LSI YM3526、YMU757」の3件が登録されたと発表した。

同社初であると同時に、楽器およびLSIが未来技術遺産に登録されるのはこれが初めてだという。

電子オルガン D-1(エレクトーン)

1959年に同社が初めて発売した電子オルガン。エレクトーンの第1号機であり、日本の電子楽器の技術と音楽教育の原点となった。

安定した音程と低消費電力化を実現するため、当時の電子回路は真空管が主流だったのに対し、メインアンプ以外を全てトランジスタで構成。

上鍵盤・下鍵盤・足鍵盤という3段構成の鍵盤に、エクスプレッションペダル、膝で操作するニーレバーを装備しており、トーンレバーでさまざまな音色をミックスでき、打楽器音もリアルタイムに演奏できるなど、1台でさまざまなアンサンブル演奏を可能にした画期的な電子楽器だった。

出典元:ヤマハプレスリリース

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デジタルシンセサイザー DX7

1983年に同社が発売したデジタルシンセサイザー。

FM音源の採用により、現在の音楽シーンでも引き継がれているエレピサウンドやシンセベースサウンドなどの多彩なサウンドに加え、カートリッジによる音色管理やLCDディスプレイ、MIDI端子の装備など、当時の最先端技術をすべてつぎ込んだとも言える、音楽シーンを変えた楽器。

プロ、アマチュアの壁を越えてライブやレコーディングで使われる世界的な大ヒット商品となった。

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FM音源LSI YM3526、YMU757

マルチメディアや携帯電話に高音質なメロディー音をもたらしたFM音源チップ。

「YM3526(OPL)」は、1984年に同社が発表したFM音源のLSI(大規模集積回路)。当時普及が始まったキャプテンシステムや文字多重放送用機器に要求される仕様を満たしており、PCやゲーム機にも高音質な音源が普及していくきっかけとなった。

出典元:ヤマハプレスリリース

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「YMU757(MA-1)」は、1999年に同社が発表した携帯電話用のLSI。携帯電話の着信メロディー音をFM音源により大幅に高音質化・多機能化させる音源LSIとして開発された。

スピーカー用アンプなどの周辺回路を含めて1チップに収めたのに加え、データの開発に必要なオーサリングツールまで提供したことにより、携帯電話のマルチメディア化を進めるきっかけとなった。

出典元:ヤマハプレスリリース

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今回登録された3つの未来技術遺産のうち、電子オルガン D-1とデジタルシンセサイザー DX7は、ヤマハ本社構内にある企業ミュージアム「イノベーションロード」にて展示中。FM音源LSI YM3526・YMU757についても近日中に展示する予定だという。

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Text by 長澤まき

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