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ランニング兼パトロール「夜回りラン」広がる。逗子の市民団体が発案、転入者のつながり作りにも

逗子30'sプロジェクト/Facebook

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ランニングと防犯パトロールを組合わせた「夜回りラン」について、神奈川県逗子(ずし)市の逗子30’sプロジェクトに取材した。

防犯パトロールを兼ねランニング

逗子市の市民団体・逗子30’sプロジェクトは毎月最終水曜日に、防犯パトロールを重ねたランニングイベント「夜回りラン」を開催している。

防犯ベストと光る棒を持って、パトロールしながら市内をゆっくりランニング。逗子警察署と協力して行っており、9月は25日に沼間エリアをパトロールした。

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逗子30’sプロジェクト/Facebook

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市民団体「逗子30’sプロジェクト」が発案

ユニークな取り組みは、どのように始まったのか?

逗子30’sプロジェクトは、「逗子を楽しむ!」をコンセプトに仲間との交流&情報共有を行う市民団体として2012年の夏に発足した。

代表の田中美乃里さんによると、「夜回りラン」は、プロジェクト発足後、それぞれの興味関心を持ち寄って企画を立案・実践していこうとする中で出てきた話題の1つだという。

仕事が終わって帰宅した後の遅い時間に軽くジョギングをしているというメンバーが複数いたことから「どうせなら一緒に走ろう」という方向になった。

その中に、自宅が空き巣被害にあった経験があるメンバーがおり、警察から「犯罪者は空き巣をする前に下見をする」「物音が聞こえるとすぐに止めて逃げる」といったアドバイスをもらっていたことや、ある自治会長から声を掛けられて毎週火の用心パトロールに参加するようになったことも重なり、一緒に走りながらパトロールも兼ねる夜回りランが誕生したそうだ。

逗子30'sプロジェクト/Facebook

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すれ違う人に「こんばんは」と声がけ

夜回りランには、およそ30代~50代までの男女が仕事を終えた帰宅後や帰宅途中に参加している。

市内からの参加者が多いが、藤沢市や鎌倉市、横須賀市など近隣地域から参加する人も。走ることができない人が参加することもあり、その場合は、ランチームとウォークチームに分かれてパトロールしているそうだ。

普段のランニングとの違いや実施にあたってのこだわりを聞いた。

パトロールが目的であることと、ランナーでなくとも気軽に参加できるように、ゆっくりと、早歩きと同じか少し速いくらいのスピードで走ります。

すれ違う人や道行く人に「こんばんは~」と明るく声がけをします。

コースは事前打合せにて決定。なるべく暗い住宅地や通勤通学者の帰宅路を走るという。

毎月地域を変え、その地域に詳しい人がそのエリアをナビゲートし、豆知識や地元の人しか知らないような情報を共有しています。

これが、近年多い転入組の人たちにも大人気です。

輪を広げ活動を知ってもらうために必ず活動を発信することも心掛けており、走っている途中によく立ち止まってみんなで写真を撮ってFacebookやTwitterなどのSNSで共有するようにしているという。

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地域を知り・繋がりつくる効果も

この活動を始めたことで、様々な効果が出ているという。

働き盛りの30代・40代・50代が、地域のための活動に参加できるようになり、また地域に仲間ができました。

市外から転入してきた人の、逗子での繋がり作りにもなっています。

Facebookで活動を知って参加してくれる人も多いですが、走りながら気軽に話すことができるので、初対面でも自然に仲良くなれるという感想をよく聞きます。

犯罪抑止効果は数字に表れにくいですが、参加者の防犯意識向上や地域との関わりの促進は明らかに進んでいます。

逗子30'sプロジェクト/Facebook

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夜回りランの活動は次第に広がっており、鎌倉市や藤沢市など他の地域でも開催されている。同活動に込める思い・ビジョンをこう話す。

自分のための活動(トレーニングやストレス解消)と、地域のための活動が一度にできるということで、参加しやすさや、無理のない継続へのモチベーションを持てるような企画でありたいと考えています。

地域を知り、地域でのつながりを作るツールになっていることを大切にしたいです。

夜回りランに参加する人や実施する地域が増え、高齢化・固定化している防犯ボランティアの活動を次の世代に引き継いでいくことができればと思います。

「楽しい」を何より大事にしたいです。

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Text by 長澤まき

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