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牛乳由来の甘味料「ミルクハニー」が話題!夫が事故死、自分を癒した“実家の味”を復活させる

提供:相楽ネットワーク

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牛乳から作られた天然甘味料「ミルクハニー」について、相楽ネットワーク(京都市下京区)の長山秀子代表取締役に取材した。

牛乳が生んだ天然甘味料「ミルクハニー」

相楽ネットワークが開発・販売する、牛乳から糖だけを発酵させてギュッと濃縮した天然甘味料「ミルクハニー」がネット上で話題になっている。

同社によると、乳糖を酵素分解して作っており、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという人も心配ないという。蜂蜜のような見た目だが、蜂蜜と違って赤ちゃんも食べることができるそう。

糖度は約70度(砂糖は約95度、蜂蜜は約76度)。上品な甘さでどんなものにも合わせやすく、カロリーは100グラムあたり270キロカロリーと上白糖(100グラムあたり384キロカロリー)より少なめだ。

提供:相楽ネットワーク

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父親の乳蜜に支えられた経験から開発

「ミルクハニー」は乳糖を日頃からもっと手軽に摂取できる方法はないか、という考えから誕生した。

長山さんは49歳の時に配偶者を交通事故で亡くし、その4カ月後には自身の乳がんが発覚。

心も体も弱っていた時に、実家が営む乳業メーカーで作っていたミルクハニーの前身「乳蜜」を食べて、少しずつエネルギーを取り戻すことができたと振り返る。弱っている心と体を助けてくれた優しい食べ物を、世の中に届けたいと強く考えるようになった。

しかし、2009年に父親が病気で亡くなった。その4年後には乳蜜製造のために生乳を提供してくれていた酪農組合が倒産し、会社も廃業せざるを得なくなった。

それでも、父親のキラキラした瞳と、つらい時に自分を支えてくれた乳蜜の甘みが忘れられず、天然の甘味料として使える乳糖を作りたいと考え、相楽ネットワークを立ち上げ、商品開発に挑んだ。

当社は従来の乳糖分解の技術をもとに、「糖」として独立した糖類としての乳糖分解物を生産することを目標にミルクハニーの開発に挑みました。

約5年をかけて「ミルクハニー」を完成させました。

提供:相楽ネットワーク

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結晶化しない乳蜜の開発に苦労

商品化にあたって苦労したのは、前身である乳蜜が時間経過により結晶化してしまう点だったという。そのため、何かに混ぜて販売するしか流通の方法がなかった。

ミルクから糖を取り出すこと自体は新しい技術ではなかったが、その糖を単体で使って商品化を実現している会社は、当時はまだ見当たらなかったという。

糖だから結晶化することは当然のことですが、結晶を少なくするためには、春夏秋冬で気温が違うため、発酵・分解時の温度調整をこまめに調節する必要があります。

生産は非常にセンシティブです。何度も何度も試作を重ね、何度も何度も失敗を重ね、経験と熟練のなかで現在のミルクハニーを完成させました。

提供:相楽ネットワーク

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やさしいミルクの甘さにこだわり

開発では「やさしいミルクの甘さを提供すること」にこだわった。

さまざまな糖があり、糖も選択する時代が訪れたと感じています。

お客様のニーズに合わせて、ミルクハニーを選択肢のひとつに加えてもらえたら幸いです。

原材料は乳糖、乳糖分解酵素、pH調整剤のみの天然甘味料です。

提供:相楽ネットワーク

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優しい甘さで優しい人の輪を広げたい

今年8月にクラウドファンディングサイト「makuake」にて同商品のクラウドファンディングを実施したところ、目標額を大幅に超える支援が集まり、9月に発売した。

とても多くの問い合わせが届いているそうで、現在は11月30日から順次発送予定の予約商品となっている。

多くの方々にご支援をいただき、本当に感謝しております。新しいものに挑戦することへの勇気を与えられました。

みなさまの温かさと新しいものに支援してくださる意気込みを感じ、畏敬の念を覚えました。また、あらためて気を引き締めて安心・安全な食品を提供していく覚悟を持ちました。がんばります!

提供:相楽ネットワーク

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長山さんは、ミルクハニーに込める思い・ビジョンをこう話す。

私は新潟県の魚沼地方・八海山の麓で営んでいた乳業メーカーの娘として育ちました。その乳業メーカーは乳糖分解の技術に優れていました。

相楽ネットワーク株式会社は、そのような環境で育った私が、乳糖分解の技術を使って「やさしいミルクの甘み」を見える化したいという想いの中で創業いたしました。

こころやからだを癒す甘い一滴をみなさまに提供したいと思っています。

魚沼の神秘的な大自然のなかで、ある冬の寒い日、キラキラ光る雪の結晶が今でも私の目に焼き付いています。ミルクハニーはその雪の結晶のようです。ミルクハニーの一滴にのって、みなさまと幸せのひと時を共にしたいという想いをもっています。

もっと私達がお茶の時間を大切にし、大勢の人たちと楽しんで過ごせたらいいなと感じています。

ミルクハニーのやさしさが多くの人たちのやさしさと結びついてくれることを願いながら、ミルクハニーを販売していきたいと思っています。やさしい甘さでやさしい人の輪を広げたいーそれが私の願いです。

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Text by 長澤まき

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