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「理解されている」わずか3割、依然低い子供の発達障害の理解度

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「あの子はもう歩いているのに、うちの子はなぜ立つこともしないのかしら」「物静かな子だと思っていたけど、もしかしたら言葉が話せないのかしら」など、考え始めたらきりがない子供の発達の悩み。そんな発達障害、メディアなどの影響により徐々に認知度は増しているものの、実際には発達障害の子供を持つ約4割の家庭が依然世間的な理解度の低さに苦しんでいることが明らかとなった。

約4割が周囲の理解不足を実感

ウイングルが発達障害児や発達が気になる子供を持つ保護者330名に行った調査によると、子供の発達障害について、30.5%が周囲から「(十分/やや)理解されている」と回答したものの、それを上回る39%が「(あまり/まったく)理解されていない」と感じていることが分かった。

原因は「育て方」という誤った理解

また、発達障害は先天的な脳機能障害が原因だが、「育て方に原因がある」と指摘されたことがある母親も47.6%と半数近くに及んだ。

それを裏付けるように、一般の20~60代男女300名を対象に行った調査では、発達障害について過半数が名前以上の知識を持っていないという結果に。「知っている」と答えた人の中にも、その原因が育て方やしつけ、教育環境にあるとの誤った理解をしている人も少なくなかった

 

小学校後に発覚するケースも

なお、「発達障害が分かったタイミング」は「3歳~小学校入学前」がもっとも多く41.1%。幼稚園入学となるこの年代は、保育園児と併せほとんどの子供が集団行動に入るため、より他の子供と発達を比べる機会が多くなる。その結果、違いに気付く保護者が多くなるのだろう。ただ、4分の1の保護者は「小学校入学後」と答えており、発達障害の発見に時間がかかるケースもあるようだ。

 

情報入手はもっぱら「ネット」

また、子供の発達に関する情報入手は「専門機関・医師などの医療従事者から」(75.2%)を抑えて、「インターネットから」(76.1%)がトップに。確かにインターネットは手軽だが、情報が交錯していたり、有効でない情報が紛れていたり、かえって不安を煽る結果になりかねない。気になったらやはり専門機関への受診が基本だろう。

発達障害は小さい子供を持つ家族はもちろん、子供たちと関わる周囲の人間にも関係のあること。現在、厚生労働省が定める「発達障害啓発週間」が実施されている(4月8日まで)。この機会に発達障害について理解を深めてみてはいかがだろうか。

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