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「生命の種」は宇宙から来た?隕石から未だかつて記録にない有機化合物が発見される

NASA

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生命の源は地球上で生まれたのか、それとも宇宙から飛来したのか。科学者らの間で何年も熱い議論が交わされているトピックだが、火星生命起源説をはじめ、太古の昔に「生命の種」が隕石によって地球に飛来したのではないか、と示唆される研究が続々と発表されている。今回、米アリゾナ州立大学の研究チームが「サターズ・ミル(Sutter’s mill)隕石」に水熱処理を施したところ、これまでの隕石には見られない類の有機化合物の生成に成功。分析結果はジャーナル誌『Proceedings of the National Academy of Sciences』に掲載されている。

サターズ・ミル隕石は、2012年4月22日にカリフォルニア州に落ちたもの。その後77個の破片が回収され、地球の“大気汚染”を避けるための迅速な措置、そして分析がなされた。科学者による当初の分析結果によると、サターズ・ミル隕石からはいくつかの不溶性有機化合物が検出されていたという。

今回の研究で、研究者らは初期の地球を模倣し、隕石に水熱処理を施してみた。するとサターズ・ミルの破片からは、これまで他の隕石では見られなかった類の有機化合物が形成されたという。ご存知の方も多いと思うが、大抵の場合、隕石は火星と木星の間にあるアステロイドベルトから飛来する。それらがサターズ・ミル隕石のように、初期地球の環境で化学反応を起こし、生命の起爆剤になったと考えられている。

初期地球では、独自のプロセスでもって生命起源に必須とされるRNA(リボ核酸)を創り出たという証拠が未だに得られずに、科学者らは生命起源のヒントを宇宙に求めるようになった。しかしこの仮説は、別の謎をも呼び込む。「これらの有機化合物はどのように生成されたのか・・・?」 答えはまだないが、このように隕石を研究することで、生命発祥の謎を解き明かすきっかけになるだろうとのことだ。

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Text by あきやま

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