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8時間は長すぎる?スウェーデンでは1日6時間労働が普通に

flickr/ Andrés Nieto Porras

flickr/ Andrés Nieto Porras

スウェーデンでは近年多くの企業が1日の勤務時間を6時間とし、1日6時間労働が一般的になってきている。

トヨタは6時間制で業績アップ

例えば、スウェーデン南部の都市ヨーテボリにあるトヨタの各サービスセンターでは、以前から1日6時間制を採用している。

その結果、勤務するスタッフの満足度が増し、離職率が減り、就職希望者が著しく増えたそうだ。会社の業績を見てみると、25%アップしている。

企業トップも満足

ストックホルムに本拠地を置くアプリケーション開発会社Filimundusは、昨年から1日6時間制に移行した。そのことに経営トップも満足している。FilimundusのCEOは次のように語る。

「8時間労働というのは、皆が思っているほど効率的ではないと私は思う。1つの仕事や作業に8時間も集中し続けるのは至難の業。結局、だらだら過ごす時間を入れざるを得なくなり、その分、プライベートで楽しむ時間が犠牲になっている」

勤務時間が短くなれば、社員はやる気を出し、同じ量の仕事をより短時間で済ませられるそうだ。

また、6時間制にしてから「社員同士の諍いが減った」と彼は言う。

社員定着率がアップ

Brathというハイテクベンチャー企業は、3年前から1日6時間制を採用した。その結果社員の定着率がアップし、入社希望者が増えて採用も楽になった。時給は同じで、会社からは6時間分しか払っていない、つまり社員の収入は減るにもかかわらずだ。

「プライベートで過ごす時間や、家族と過ごす時間が増えるというのが魅力なのだろう」と、BrathのCEOは言う。

公営介護施設でも導入

国が運営する介護施設でも、試験的にではあるが、看護師の勤務シフトを6時間制にするところが出始めている。

このケースでは、給料は変わらずに時間だけ短縮され、実質的には時給アップとなっている。つまり、経営側からすれば経費増となるが、「看護師の疲労が減り、その分、質のいいサービスを提供できるようになった」という点が評価されている。

最近の研究結果が引き金に

スウェーデンでの1日6時間制の一般化は、8時間労働が長過ぎることを示す最近の多くの研究結果の影響を受けたものと考えられている。

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