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豪・シドニーの珊瑚が温暖化に負けず再生していると判明

University of Technology Sydney

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オーストラリアにある世界最大の珊瑚礁地帯グレート・バリア・リーフで、珊瑚が徐々に死滅しているというニュースはこれまで多くのメディアで報じられてきた。

原因は、地球温暖化の影響で海水の温度が上がったためと考えられている。

ところが、そんな悲観的な状況の中で、オーストラリアの大学から明るい報告があった。

4月には白化していたシドニー湾の珊瑚

オーストラリアのシドニー工科大学とマッコーリー大学は、シドニー湾の珊瑚の生態についてここ数年、共同研究を行なっている。

この研究チームは、今年4月、シドニー湾内の珊瑚を調査し、調査区域の45%の珊瑚が白化していたことを確認した。

白化とは珊瑚が白くなる現象で、白化した珊瑚はほとんど死にかけている状態にあると言っていい。

7月の再調査でほぼ全てが復活していた

研究チームはその後7月に再調査を行なった。

その目的は、珊瑚が完全に死滅しているのを確認するためだった。

ところがシドニー湾に潜ってみると、4月に白化していた珊瑚のほぼ全てが、元通りに再生していたとのこと。

安易に楽観はできない

珊瑚が復活したのは、高温の海水に耐えて生きられるようになったからではない。海水の温度が元に戻ったからだ。

「今回分かったのは、海水が高温になって珊瑚が白化しても、短い期間なら取り返しがつくということです」研究チームのひとり、サマンサ・ゴイエン氏は言う。

「シドニー湾の温度が元に戻ってからの珊瑚の復活には、目ざましいものがあります」

つまり、あまり楽観してはいられないということだ。

海水の温度が長期間高いままでいれば、珊瑚は完全に死んでしまい、復活することはできない。

グレート・バリア・リーフを消滅させないために手を打つなら今のうち、ということになるだろう。

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Text by Sophokles

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