シェア

科学者が液だれしないワインボトルを開発、わずか2ミリの溝が決め手

BrandeisUniversity/YouTube

BrandeisUniversity/YouTube

ワインを注ぐ時、瓶の口から液だれするのは煩わしいもの。レストランのソムリエは、液だれにそなえて瓶の首にナプキンを巻いておくが、日常生活でそれをするのも面倒だ。

だが、こんな液だれの悩みは近い将来なくなりそうだ。米国ブランディス大学の科学者が、液だれしないワインボトルを開発した。

ワイン好きの生物物理学者

ワインボトルの口に差し込んで液だれしないようにするグッズならすでに売られている。だが「そういうものを買う手間や出費をなくしたかった」と、開発者のダニエル・パールマン氏は言う。彼は生物物理学者であり、ワインの愛好家でもある。

彼が最初に行なったのは、注がれるワインのスローモーションビデオを、流体力学的に観察することだった。すると、注がれるワインが、親水性のあるガラス瓶の口に吸い寄せられる様子がわかったという。

次に彼は、ガラス切り(ガラスカッター)で、瓶の口の周囲に溝を切ってみた。すると、いったんはガラスに吸い寄せられた液体が、その溝を超えられず、再び下に落ちた。

BrandeisUniversity/YouTube

BrandeisUniversity/YouTube

BrandeisUniversity/YouTube

BrandeisUniversity/YouTube

開発に3年

その後パールマン氏は、エンジニアの助けを借りていくつもの試作品を作り、最適な溝の幅と深さを探したという。その結果たどりついたのが、幅2ミリ、深さ1ミリというサイズだ。

こう書くと簡単そうに見えるが、開発に3年かかっているそう。

Brandeis Now

Brandeis University

現在流通しているワインボトルのデザインは、1800年代初頭に考案されたもので、この200年間ほとんど変わっていない。つまり、人々は200年間、ワインの液だれに煩わされてきたと言えるだろう。

パールマン氏は現在、このボトルの製品化に向けて、ボトルメーカーと話し合いを進めている。製品化が実現すれば、200年間の液だれにピリオドが打たれることになるだろう。

関連タグ:

Posted: |Updated:

Text by Sophokles

Ranking

All Categorys Ranking総合ランキング