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屠殺場行きのトラックから脱走し、6週間も逃げ続ける食肉牛に大声援が集まる

Hans Wolters/YouTube

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1頭の食肉牛が、自由のシンボルとして海外メディアやSNSで話題になっている。

屠殺場へ向かうトラックから脱走

その牛はオランダ東部オーファーアイセル州の牧場に飼われていた食肉用の牛で、赤茶色のリムジン種。牧場のオーナーの名前を取ってヘルミンと呼ばれている。

ヘルミンは6週間前、トラックに乗せられて屠殺場に連れて行かれる途中で逃げ出し、道沿いの森に隠れて今も生き続けている。

賢く逃げ回るヘルミン

オランダ北部フリースラント州の森に逃げ込んだヘルミンを捕獲する試みは、これまでに何度も行われた。だが、賢い牛はそれを上手くかわして逃げ続けている。

昼間は森の奥深くに身を隠し、人里近くに出てくるのは夜だけ。しかも、少しでも人気を感じるとすぐに身を隠してしまうという。

Hans Wolters/YouTube

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ヘルミンを射殺するプランもあるが、森を散策している一般人に流れ弾が当たる危険もあり、実行には至っていない。

「彼女(ヘルミン)は6週間逃げ続けている。とても内気で、人に対する警戒心の強い彼女はまだまだ逃げ続けるだろう」と海外メディアは報じている。

地元オランダで大声援

こんなヘルミンは、今、自由のシンボルとしてオランダで有名になっている。

#JesuisHermien、#GoHermienといったヘルミン(Hermien)の名を含むハッシュタグがトレンドの上位に上がり、メディアでも取り上げられている。

海外メディアによると、オランダ王室のピーター・ファン・フォレンホーフェン氏も注目し、「我々はヘルミンを救わなければいけない。お金を出し合って彼女を買い取り、彼女に自由を与えよう」とツイートしているとのこと。

こうした流れを受けて、オランダの動物愛護団体The Party for the Animalsがクラウドファンディングを開始。すでに48,000ユーロ(約644万円)が集まっている。このお金でヘルミンは、捕獲されても、余生を静かな牧場で平和に暮らせるそうだ。

早く出て来いヘルミン

ヘルミンの余生は保証されたが、当のヘルミンが森から出て来ないのではどうしようもない。

今後の捕獲作戦について、メディアのインタビューを受けたオランダの獣医Edo Hamersma氏は、こんなふうに言っている。

彼女は極度に神経質になっているはずです。だから、あと数週間放っておいて、気持ちを落ち着かせるのが最善策ではないでしょうか。

その後で、何匹かの牛を使っておびき出すのです。牛は群れる習性がありますから、牛の群れを森の中に送り込めば、ヘルミンはそれについて来るはずです。

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Text by Sophokles

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