シェア

1年前に海に浮かべたおもちゃの海賊船が、現在も航行中と確認される

The days are just packed/Facebook

The days are just packed/Facebook

おもちゃの船はお風呂やプールに浮かべるもの、そう決まっているわけでない。

英国スコットランドの8歳と5歳の兄弟は2017年5月、自宅に近いピーターヘッド港からおもちゃの海賊船を出帆させた。

ヨーロッパではポピュラーなプレイモービル社製のその海賊船は、外洋に出て今も沈まずに航海を続けている。

人々の手を借りて各地を巡る

スコットランドに住むOllie Ferguson君(8歳)と弟のHarry君(5歳)は、一生のうちにやりたいことをやるというバケツリスト(バケットリスト)の流行に影響を受け、昨年5月におもちゃの海賊船を本物の海に出帆させる挑戦をした。

海賊船自体は一般的に売られているもの。だが、両親の協力で、発泡スチロールで浮力を増したり、おもりを追加したりなど、安定性を高める改造を施している。位置情報を知るため、GPS装置も取り付けた。

アドベンチャー号と名付けられたこの船は、英国北東部のピーターヘッド港から北海に出て、数百キロ離れたデンマークに到達した。デンマークの海岸に打ち上げられた船を、ある家族が見つけ、船に付けられた「見つけたら海に戻してください」というメッセージを読み、また海に戻した。

その後アドベンチャー号はスウェーデン、ノルウェーへと渡り、海岸で発見されるたびに海に戻されたという。

現在、南アメリカ沿岸を通過中

ノルウェーを出たアドベンチャー号には、新たな冒険が待っていた。ノルウェーの貨物船Christian Radich号に拾い上げられ、アフリカ北西部の国モーリタニアまで運ばれ、そこから大西洋へと放たれたのだ。

アドベンチャー号の位置はGPSですぐ分かるようになっている。

「子供たちは毎日それをチェックするのを楽しみにしています」と父親のMacNeill Fergusonさんは言う。

兄弟は海賊船について「The days are just packed」というFacebookページを立ち上げ、そこで位置情報などを公開している。

通常アドベンチャー号は1日に2回、位置情報を発信するようになっているが、今年3月末にはその発信がなかった。大西洋の大波に耐えられず沈没したかと思われたが、4月17日、通信が再開されたという。おもちゃの船の位置は、南アメリカ北東部の国ガイアナの沿岸だった。

後にわかったことだが、ガイアナ沖で作業中だった掘削船Stena Carron号のクルーがおもちゃの船を拾い上げ、切れかけていたGPS用のバッテリーをチャージしてくれたそうだ。

再び海に放たれたアドベンチャー号は、今も大海原を航行中だ。

現在位置はFacebookページで確認できる。

Posted: |Updated:

Text by Sophokles

Ranking

All Categorys Ranking総合ランキング