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インドの孤児施設で「顔認証システム」を試したら5日間で約3000人の身元が判明する

イメージ写真/Harsha K R/flickr

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コンピュータによる顔認証システムのトライアルをインドの児童養護施設で行ったところ、行方不明となっていた約3000人の子供が見つかり、家族の元へ戻れることになった。

児童養護の団体が無料提供した顔認証ソフト

その顔認証システムのソフトウェアは、インドの児童養護NGO団体「Bachpan Bachao Andolan」が警察に無料で提供したもの。同団体は、それを使って行方不明の子供を見つけられるかどうか試して欲しいと、警察に要請していた。

顔認証システムは、すでに行方不明として届けが出されている子供の写真と実際の子供を瞬時に比較し、同一人物かどうかを判断できる。それには、届出のあった子供の顔写真をデータベース化している女性・子供開発省(インドの省庁のひとつ)の協力が必要だが、同省はプライバシー尊重のためか、データの利用を許可していなかった。

今月5日、警察の訴えを受けたインド高等裁判所が、女性・子供開発省にデータ利用を許可するように指示。これを受けて、警察が顔認証システムを活用するトライアルを行った。

5日間で2930人の行方不明児の身元判明

トライアルは4月6日〜10日までの5日間、インドの首都ニューデリーにある複数の児童養護施設で約4万5ooo人の児童を対象に実施した。

結果、そのうち2930人が行方不明者として届けられていると判明。現在、子供たちを家族の元に戻す手続きが進められている。

子供の権利保護を目的とする国家委員会The National Commission for Protection of Child Rights (NCPCR)の広報官はこのことに関し、次のようにコメントしている。

「このタイプのソフトウェア(顔認証システム)が行方不明の子供を探し出し、家族と再会させる助けとなるなら、これほどいいことはない」

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Text by Sophokles

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