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飛行機で目と耳が不自由な乗客を助けたのは15歳の少女だった

Lynette Scribner/Facebook

Lynette Scribner/Facebook

旅客機の中で、周囲と意思疎通ができなかった盲ろう者の乗客を10代の少女が助けた…そんな心温まる出来事がFacebookに投稿され、海外SNSやメディアで話題になっている。

目と耳が不自由な男性客

米国マサチューセッツ州のローガン国際空港で飛行機に乗ろうとしていたLynette Scribnerさんは、同じ飛行機に乗り込む客の中に、盲ろうの人がいるのに気がついた。

Scribnerさんは言う。

「その男性の手のひらに、付き添っていた女性が指で文字を書いていたんです、感触で読み取れるように。

最初はなぜそんなことをしているのか分かりませんでしたが、少し見ているうちに、その男性が盲目で、しかも耳も聞こえないからだと分かりました」

その男性、Tim Cookさんは搭乗口で付き添っていた女性と別れ、一人でロサンゼルス行きのアラスカ航空機に乗り込んだ。そして、Scribnerさんと同じ列の席に座った。

その時に隣にいた客は、目の見えないCookさんが座りやすいように、すぐに立ち上がって通路側の自分の席を譲ったそうだ。

キャビンクルーはCookさんを気遣い、コーヒーにミルクを入れて混ぜるなどし、別の乗客は彼が手探りでトイレに行くのを手伝った。

しかし、目が見えず耳も聞こえないCookさんとは誰も意思疎通できず、何を望んでいるか分からない。助けたくてもどう助けていいか分からない。

それに困ったキャビンクルーは、機内放送で手話などで意思疎通ができる人を探した。

進み出た15歳の少女

機内放送が流れた時、コールボタンを押して返事をしたのがClara Dalyさん(15歳)だ。彼女は母親と一緒で、本来乗るべきフライトがキャンセルになってしまったので、たまたまこの機に乗っていた。

Dalyさんが手話(アメリカ式手話)を知っていたのは、彼女に識字障害があり、言語を文字で覚えるより手話のジェスチャーで覚えた方が簡単だったからだという。

彼女はフライトクルーから事情を聞くと、すぐにCookさんのところに行き、まず彼の手を握って安心させた。それから、手のひらに文字を書くというやり方で2人は会話した。

Dalyさんは後にメディアの取材を受けてこう言っている。

「彼はとにかく会話したがっていました。私は何度もCookさんの隣に座り、色々な質問や心配ごとに答えました」

この出来事を目撃し、Facebookに投稿したScribnerさんは「これほど多くの人が、1人の人を助けようとするのを見たのは初めてだと思う」と書いている。

投稿は4万回以上シェアされ、「いいね!」の数は11万を超えている。

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Text by Sophokles

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