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イースター島の住民が大英博物館にモアイ像の返還を要望中

bigs_lens/Instagram

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チリのイースター島の住民が、イギリスの大英博物館に展示されているモアイ像の返還を求めている。

ヴィクトリア女王への贈り物

高さ2.4メートルのそのモアイ像には、Hoa Hakananai’aという名が付けられている。

今から150年前の1868年、大英帝国艦隊のキャプテンRichard Powellがイースター島から運び去り、ヴィクトリア女王に献呈したものだ。その後、王室から大英博物館に寄贈された。

ちなみにHoa Hakananai’aという名は、現地語で「連れ去られた/隠された友人」を意味する。

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島の自治体がチリ政府に要請

イースター島の自治体は、チリ政府から大英博物館に正式に返還要求してもらおうと考え、現在政府にそのことを要請している。

Arian Zwegers/flickr

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海外メディアによると、島の住民たちは「モアイ像は島を守る霊的な力を発している」と主張しているそうだ。また、19世紀大航海時代の西洋人たちが持ち去った世界文化遺産を、本来あるべき島に返すべきだという考えも返還要求の根拠となっている。

イースター島には900体以上のモアイ像があり、そのほとんどが16世紀から17世紀にかけて造られている。

大英博物館は公衆の利益を重視

大英博物館は、まだチリ政府から正式な返還な要望を受けていないという。しかし、公衆の利益を重視する立場から、返還には慎重な姿勢を示している。

博物館の広報担当者は、海外メディアの取材にこう応えている。

「モアイ像は大英博物館の常設展示となっており、毎年600万人が来場しています。モアイ像を博物館に留めておくことで、多くの人が身近な場所で実物を見ることができるのです」

たしかに博物館で実物を見られることは、一般の人が南米の孤島まで足を運ばずとも、その文化に触れて関心を持てる貴重な機会だろう。一方で、かつて持ち去られたものを返してほしいという現地住民の主張も真っ当である。

双方が納得できる形での問題解決を望みたいものだ。

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Text by Sophokles

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