シェア

中国がパリ協定のCO2削減目標を12年早く達成見込みとの調査結果

イメージ写真/写真AC

イメージ写真/写真AC

CO2(二酸化炭素)の排出量が世界一だった中国が、2015年のパリ協定で目標に掲げたCO2排出削減量をほぼ達成していると考えられることが、最新の調査で分かった。

英米中の研究者が共同調査

英国のイースト・アングリア大学とケンブリッジ大学、および米国、中国の研究者たちからなる共同調査チームは7月、中国のCO2排出量に関する最新の調査結果を発表した。

調査チームが、中国の経済、エネルギー、産業に関する最新データを基に、2007年〜2016年のCO2排出量を算出したところ、2013年以降に顕著に減り続けていることが分かった。

2013年には、それまで年間99億トンだったCO2排出量が95.3億トンまで減り、それ以降2016年まで毎年約4.2%ずつ減り続けているという。

2017年についてはまだ調査されていないが、おそらくパリ協定で表明した削減量の目標(2030年までに、2005年比で60~65%の削減)を、2018年には達成するだろうと見られている。

経済停滞とエネルギー利用の構造変化

この成果の要因の1つとして、中国経済の停滞が挙げられている。企業の生産活動が頭打ち、または縮小した結果、CO2の排出量が減ったという見方だ。

もう一つの理由として研究者が挙げているのが、再生可能エネルギーへの移行や、エネルギー効率の増加といったエネルギー利用の構造的変化だ。

イースト・アングリア大学のDabo Guan教授は、次のように述べている。

「こうした構造的変化が2015年あたりからはっきりと見て取れる。中国のCO2排出量減少は、この構造的変化が主な原因だと調査チームは結論づけました」

中国の経済が盛り返したとき、CO2排出量はまた増えるのか? それは研究者たちも分からない。ただし、エネルギー利用の構造的変化は「少なくとも安定したCO2減少に繋がる」と、Guan教授は語っている。

Posted: |Updated:

Text by Sophokles

Ranking

All Categorys Ranking総合ランキング