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他人の犬の死を悼んで涙を流す優しい警察官

Lisa Christine/Facebook

Lisa Christine/Facebook

ペットの犬の生死がかかった緊急時に、並々ならぬ優しさを見せてくれた警察官に、米国ニューメキシコ州の女性が感謝のFacebook投稿。その内容が海外メディアで取り上げられている。

のどの病気のラブラドール犬

1月11日の夜、ニューメキシコ州アルバカーキ市に住むLisa Christineさんは、病気の愛犬Ellie Marを車に乗せて動物病院に向かっていた。

Ellieは15歳のラブラドール犬で、彼女にとっては単なるペットを超えた存在だ。家族の一員ともいえる犬だった。1年前にのどの病気になり、この夜はそのせいで呼吸困難に陥っていたのだ。

獣医の診断では「重症ではないので命に危険はないだろう」ということだった。しかし、実際は違っていた。

呼吸困難で瀕死のEllieを見たChristineさんは、周囲の車に緊急時であることを知らせるため、ハザードランプを点けたまま車を飛ばした。

だが、病院に着く前にパトカーに止められてしまった。

パトカーに乗せられて

Christineさんは、前を走る車を何度も追い越すような運転をしていた。警官はそれを咎めるだろうと彼女は思った。

だが、パトカーから出て来たArt Sanchez警視の様子は「怒っているというより、心配そうな感じだった」とChristineさんは書いている。

涙を浮かべた彼女が犬の緊急事態であることを告げると、Sanchez警視は犬をそっと抱き上げ、Christineさんと、同乗していた娘の2人を警察のSUV車に招いた。そしてサイレンを鳴らして病院に直行。到着すると犬を抱いて診察室に入った。

それからSanchez警視は、Christineさんと娘を元気づける言葉をかけ、短いお祈りをしてから立ち去った。

優しい警官

犬のEllieは手当が間に合わず、30分後に死んでしまった。

Christineさんが待合室で悲しみに暮れていると、獣医がやって来て、Sanchez警視が戻ったことを告げた。Ellieの死を知って、わざわざ会いに来てくれたのだった。

その時のことを、彼女はこう書いている。

彼は礼儀正しく、静かに、悲しんでいる私と娘を慰めてくれました。娘の頭をそっと撫で、Ellieと私たちのために祈りを捧げてくれました。

この優しさと思いやりを、私は一生忘れないでしょう。

後にメディアの取材を受けた彼女は、Facebookに投稿した理由をこう言っている。

Sanchez警視は模範的な警官であるだけでなく、本当の意味で市民のための警官であり、人間として思いやりのある人です。そのことを人々に知って欲しかったのです。

※緊急時であっても一般車両での先を急いだ運転は極めて危険であり、周りの無関係な人を巻き込んだ重大な事故につながるおそれがあります。

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Text by Sophokles

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