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20頭のヒツジを屠殺場に運ぶ途中、心に重荷を感じて動物保護区に方向転換した牧場主

イメージ写真/写真AC

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食肉として売れば130万円近くにもなる羊を屠殺場へ連れて行く途中で考えを変え、動物保護区に連れて行った牧場主が海外メディアで話題になっている。

心の重荷に耐えられず

英国デヴォン州で牧場を経営するSivalingam Vasanthakumarさんは、オスの羊20頭を載せたトラックを運転して屠殺場へ向かっていた。

しかし、途中で方向転換。そこから200マイル(約320キロメートル)離れた自然保護区へ羊たちを連れて行った。

これまで47年間にわたって牧場を経営し、羊を育ててきたSivalingamさん(60歳)は海外メディアにこう話している。

ただ、もうそれ以上は我慢できなかっただけなんです。私は羊たちを屠殺場に運んでいた。そのことが心の重圧になっていたんです。

感情的なストレスが溜まり、今年に入ってから続けられないと思うようになりました。

屠殺されるはずだった20頭の羊は、ウスターシャー州キダーミンスターに近いGoodheart動物保護区に受け入れられた。

悩める牧場主

Sivalingamさんは、数カ月前に羊の飼育をやめると決めた。それは、羊たちに必要以上に感情移入してしまうという理由からだ。海外メディアの取材にこう答えている。

羊たちが殺されるのを見たくない、それが大きな理由です。自分た育てた全ての羊が屠殺されるために整列する、その光景を見るのは心情的に辛いものがあります。

もちろん、牧場経営がどういうものかはよく分かっています。家畜を屠殺場に連れて行くのは当たり前のことですし、私は自分で豚を殺すこともします。それでもやはり、心の重荷になっていたんです。

トラックに載せられた羊を見ることも、Sivalingamさんには辛かったようだ。

羊たちは荷台の後ろの方に隠れて、降りようとしません。自分たちの運命が分かっているんです。私はそんな羊たちを無理に押し出します。それは私にとっても、羊たちにとっても、非常に辛いことです。

牧場から農場へ

Sivalingamさんは、今の牧場で農作物を育てることを計画している。さらに収穫した野菜で作るベジタリアン料理の店も出したいと思っている。

Goodheart動物保護区では、家畜として飼われている羊を受け入れたのはこれが初めてだそう。

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Text by Sophokles

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