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10年間も孤独だった絶滅危惧種のカエルがパートナーと恋仲に、生殖行為は体位が分からず未遂

Global Wildlife Conservation/Facebook

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世界最後の一匹といわれていたボリビアの絶滅危惧種、セイウエンカズミズガエル(学名はTelmatobius yuracare)にパートナーが見つかり、先日、水槽の中で両者が初対面した。

10年間孤独だったカエルのロミオ

ボリビアのアルシド・ドルビニ自然史博物館(Museo de Historia Natural Alcide d’Orbigny)に飼われている「ロミオ」という名の雄のカエルは、博物館にやって来た10年前からずっと孤独だった。

ロミオは、絶滅危惧種に指定されているセイウエンカズミズガエルというボリビア原産のカエルで、最近まで「これが最後の一匹ではないか」と言われていた。

ところが数カ月前、ボリビア奥地の川を探索していた生物学者が、もう一匹の雌のカエルを発見。そのカエルには、ジュリエットという名前がつけられた。もちろん、ロミオのパートナーになって欲しいという期待が込められた命名だ。

そして4月2日、病気がないことを確認された2匹は1つの水槽に入れられ、初対面を果たした。

恋仲なるも営みは未遂

2匹の間には恋が芽生えたようだが、期待されていた生殖行為は未完に終わった。その時の様子について、同博物館の爬虫両生類学者であるTeresa Camacho Badaniさんはこう言う。

ロミオはジュリエットの後について回り、自分に与えられた餌を食べずにジュリエットに与えるなどして、とても優しく振る舞っていました。

長い間ひとりぼっちだったロミオがこんな風にもう一匹と過ごすのを見て、こちらまで嬉しくなりました。

そしてロミオは生殖行為に及ぶが、初対面では上手くいかなかったそう。

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カエルの生殖方法は「抱接」と呼ばれ、雄が雌の背中に乗って産卵直後に射精するという形で行われるが、ロミオはその際の体位の取り方がよく分からなかったらしい。

だが、これは練習すれば解決する問題だと研究者は言う。アルシド・ドルビニ自然史博物館では、これからも2匹の一つの水槽で飼い、成り行きを見守ることにしている。

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Text by Sophokles

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