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中古のペースメーカーを心臓に病気を持つ犬のためにリサイクルする看護師

Terri Matula/Facebook

Terri Matula/Facebook

多くの人の命を救っている心臓ペースメーカー。これを再利用して、何十匹もの犬の命を救っている看護師が米国にいる。

愛犬を心臓病で亡くした看護師

米国ジョージア州に住むTerri Matulaさんは、大学生だった20年前、Gatorという名のコッカースパニエルを飼っていた。

その犬には心臓の病気があり、ペースメーカーの埋め込み手術が必要だったが、当時学生だった彼女は3,000ドル(約33万円)もするペースメーカーの代金を用意できなかった。

その後、彼女は、ジョージア州メイコン市のNavicent医療センターで看護師として働き始めるが、愛犬Gatorを死なせてしまった心の痛みは消えなかったという。

Matulaさんの夫が、ペースメーカーの交換手術を受けることになったのは2017年のこと。その時Matulaさんは、取り出した古いペースメーカーを捨てないで欲しいと夫に頼んだ。理由について彼女はこう説明している。

ある種の病気については、人間も動物も治療法が非常に似通っています。私はそのことを、20年前、看護師になる勉強をしていた時に知りました。人間用のペースメーカーは犬にも使うことができるのです。

それから彼女は、夫の中古ペースメーカーを犬のために再利用してくれる獣医を自力で探した。彼女の考えを理解し、ペースメーカーの寄付を受けつけてくれたのは、ジョージア大学の獣医学部だった。

病院と協力した寄付活動に発展

ジョージア大学が寄付を受けつけてくれると分かったMatulaさんは、2018年2月、勤務先のNavicent医療センターを巻き込んで、組織的な寄付活動を開始した。

現在、医療センターでペースメーカーの交換手術を受ける患者は、古いものを寄付するという選択ができるようになっている。

これまでにジョージア大学に寄付されたペースメーカーは41個。Navicent医療センターが海外メディアに答えたところによると、手術で取り出した中古ペースメーカーの多くが内蔵バッテリーの寿命が5年半ほど残っているといい、犬の寿命が15年ほどであることを考えると十分な利用価値があるそうだ。

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Text by Sophokles

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