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飛行機の遅れで激怒の寸前だった乗客が、窓から見た光景に涙した

David Darrow/Facebook

David Darrow/Facebook

7月4日は米国の独立記念日。数少ない米国の祝日(休日)のひとつで、交通機関はどこも混雑する。

そんな中、アメリカン航空の1人の乗客が、世の中の些事を忘れ、大切な事に気が付かされるという稀有な体験をした。

混雑と遅れに怒っていた時

独立記念日のその日、家族を連れて旅行に出かけたDavid Darrowさんは、翌日のFacebook投稿にこう書いている。

昨日、フェニックス発シャーロット行きの午前10時の便に乗ったけれど、これまで最も精神的にいろいろあったフライトだった。知らない誰かのために昨日ほど涙を流した日はない。

飛行機に搭乗した時の僕は、非常に苛立ち、怒りっぽくなっていた。(飛行機によく乗る人なら分かってくれるだろう。休日の旅行は正気の沙汰じゃない)

席に座ったDarrowさんが、なかなか出発しない飛行機に業を煮やしていると、機長からの機内放送があったという。その内容は少しの間沈黙し、黙祷を捧げてほしいというものだった。

これを聞いたDarrowさんは、怒りが爆発しそうになったと書いている。

その時は次の飛行機の乗り継ぎに間に合わなくなりそうだったので、「このうえ何なんだ」と僕は思い、怒りがますます膨らんだ。飛行機の外で起こっている事に気が付いたのはその時だった。

窓の外に見た光景

Darrowさんが窓から見たのは、飛行機に棺が運び込まれる光景だった。星条旗に包まれた棺の側面には、「細心の注意を払って取り扱うこと(Handle With Extreme Care)」と書かれていた。

これを見た瞬間、Darrowさんは、機長が黙祷を捧げてほしいと言った理由を理解したという。Facebookにこう書いている。

それはアフガニスタンで死亡した兵士だった! 僕たちのフライトで、ノースカロライナの家族のもとへ帰るところだったのだ。

独立記念日というのは、まさにこのことなんだよ。(戦没した兵士の)おかげで僕たちは、どうでもいいスポーツやテニスシューズなんかのことで議論し合っていられるわけだ。

僕が花火を見ながらホットドックを食べたり、ビールを飲んだりしていられるように、1776年から命を犠牲にしてくれている人たちがいる。そういう人たちの日が、独立記念日なんだ。

投稿の最後にはこう書かれている。

僕にとって忘れることのできない7月4日を、みんなとシェアしたかった。それまでの僕の小さな問題は溶け去ってしまった。そして、(戦没兵士に)最上の敬意を払う合衆国とアメリカ航空を、とても誇らしく思った。

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Text by Sophokles

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