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輸血用の血液の寿命は思った以上に短かった:米大学研究

flickr_Lord-Dethan

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献血で提供された血液を大切に保存し、必要なときに必要な人に輸血する…そんな当たり前の医療サイクルに疑問を投げかける論文が発表され波紋を広げている。というのも米ジョンズ・ホプキンス大学によると血液の寿命はこれまで考えられてきたよりも短いことがわかったらしい。

学術誌『International Anesthesia Research Society』に発表された論文では、同大学が16人の血液サンプルを精査したところ、小さなサンプルサイズで3週間保管された血液を他人に輸血した場合、当初期待されたような効果はないことが明らかになった。3週間も経つと保存されていた血液はかたまり始め、輸血しても毛細血管まで流れ込みにくいという。

調査を指揮したスティーブン・フランク医師いわく、劣化した血液は細胞膜が硬くなり毛細血管を傷つける恐れもあるらしい。今さらながらそれじゃダメじゃん!といわれそうだが、もちろん血液は体から抜き取られると酸素濃度の変化により物質が変化し、長くもたないことはわかっていた。しかし輸血すればまた元通りになると思われてきたが、どうやらそうでもないらしい。

今後はよりサンプル数を増やした調査が急がれるが、今回のように輸血用の血液が3週間ももたないことが証明されれば、大体6週間をめどに血液を保存、使用してきた血液バンクや医療機関はシステムの変更を余儀なくされるだろう。

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