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「他のではダメ」自閉症の息子がこだわるコップを探す、父親への人々の善意が温かい

tommee tippee UK/Twitter

tommee tippee UK/Twitter

今月半ば、英デヴォン州に住むマーク・カーターさんは、ある悩みを抱えていた。

14歳の息子が赤ちゃんの頃から使い続けている、マグマグ(哺乳瓶を卒業した子どものためのコップ。吸い口やフタが付いているものが多い)が今にも壊れそうなのだ。

このコップでないとダメ

息子が2歳の時から使っているもので、これが最後のマグマグ。同じ製品はもう製造されていない。

「たかがマグマグ」「14歳にもなって」「他のを使えば?」では済まされない。これは息子ベン君の命にかかわる大問題だ。というのも、ベン君は自閉症で、非常にこだわりが強い。

赤ちゃんの頃から、同じ型、同じ色のものを使用しており、これ以外のコップでは一切何も口にしないのだそう。

ツイッターで呼びかけ

困った父マークさんは、息子のと同じマグマグを送ってもらえないかと、ツイッターで呼びかけた。

「息子にはこれと全く同じコップが必要です」と。

事体は急を要していた。

「息子は重度の自閉症で、これ以外のコップを使うぐらいなら、脱水で救急の世話になっても構わないというタイプです。どうかよろしくお願いします」

続々と助け船が

切羽詰まった父の願いに対し、世間は非常に温かかった。「#CupForBen」(ベンにコップを)というハッシュタグまで生まれ、世界中から善意の声が多数寄せられたのだ。

「これはどうかしら?」

「これを送ってもいいですか?」

製造元の企業も動いた

世の中捨てたものではない。くだんのマグマグを製造していたTommee Tippee社も、以下のようなツイートを。

「わが社の特別チームが、現在在庫を探しております!」

更に同社は、「弊社では、今後ベン君及びそのご家族が頭を抱えることがないように、できる限りのことをさせていただきます」との言葉どおり、同社を経由して、無料でコップをマークさんのもとに届ける取り組みを開始した。

その結果、世界中から40個を超えるマグマグが送られてきた日もあったという。

加えて同社は、ベン君のためだけに、生産停止になったくだんのマグマグを再び製造することを約束

マークさんはYou Tubeに動画を投稿し、1人の父親の願いに、世界中の人がこたえてくれたこと、また1つの企業が動いてくれたことに対し感謝の気持ちを述べている。

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