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【英マンション火災】自宅が燃え続ける中、火事の翌朝試験に臨んだ女子高生

flickr_albertogp123

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英ロンドン中心部で起きたマンション火災。

14日未明に発生した火が、瞬く間に建物全体に燃え広がる衝撃的な映像が、世界を震撼させたのは記憶に新しい。

火事の翌朝試験に臨んだ女子高生

この火事のさ中、難を逃れ友人宅で夜を明かし、翌朝大切な試験に臨んでいた女子高生に称賛の声があがっている。

デイリー・テレグラフが伝えるところによると、火事のあった高層住宅「グレンフェル・タワー」の13階に住んでいた、アイネス・アウベスさん(16)は、火災の際、手にノートと携帯電話だけを持ち、友人の家に避難したという。

九死に一生を得たのはほんの数時間前、依然火は燃え続けており、自宅に帰るのはもはや絶望的という状況だ。女子高生なら、否、大人でも何も手に付かなくなるのが普通だろう。

しかしアイネスさんは強靭な精神力で、翌朝9時には試験を受けていたのだ。服装は、昨夜焼け出されたときのままであった。

父の機転により避難

話は前後するが、現在運転手をしているアイネスさんの父親は、ポルトガル出身の移民で、外出先からマンションに戻り、火事に気付くと子ども達を起こし、階段で避難するよう促した。

その後、同じ階の住民の家を回り危険を知らせたという。

当初、ノートを見直しながら火がおさまるのを待っていたアイネスさんだったが、ご存じのとおり、火は瞬く間にマンション全体を覆い尽くした。

好成績を残す必要あった

この様な非常時にもかかわらず、翌朝アイネスさんが試験を受けたのには理由がある。

彼女が受けたのは、英国で義務教育を修了する際に皆が受験するGCSE(全国統一試験)で、この日は化学の試験だったという。

GCSEはその後の人生を左右する大事な試験であり、「私は最高のAレベルを目指していて、試験には行くべきだと思った」とアイネスさんは振り返っている。

家族からは、「こんな事態だし、無理に試験を受ける必要はない」と諭され、学校側からも同様の知らせを受けたが、彼女の決意は固かった。非常事態であっても、「どうにかして試験だけは切り抜けたい」と思っていたそうだ。

一方で呆然自失の態も

無事試験を受け終え、「まずまずの手ごたえを感じている」というアイネスさんだが、「火事のことは本当にショックだし、未だに信じられないわ。家を失ったこともいまいちピンと来ていないの」と、現実を受け止められていない一面ものぞかせる。

引き続き友人の家に身を寄せつつ、同じ様に火事ですべてを失った人々のために働いている。

称賛の声が続出

類いまれな意志の強さを見せつけたアイネスさんについて、多くの海外メディアがこれを報じ、多数の称賛の声が寄せられた。

こういう人に国を任せるべきだと思う。誰より仕事ができるだろう。

彼女こそ次世代の顔となるべき人。

学生たちに語るべきストーリー。これぞ真の意志の強さと責任感。

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