この夏、日本のモスバーガーから期間限定で販売される海老の天ぷらのライスバーガー。
期間限定#モスライスバーガー から「天丼」がモチーフの #天麩羅モス 新登場
海老の天ぷらを2本使った《海老の天ぷら》
海鮮かき揚げ+海老の天ぷら《よくばり天 海老とかきあげ》
ゆず香る天つゆ風タレで爽やかに召し上がれhttps://t.co/raesF9wfhV pic.twitter.com/A2ymgmvO40— モスバーガー (@mos_burger) 2018年5月23日
この「天麩羅モス」の発売に胸を躍らせている人物が、海の向こうにいる。
アジア系アメリカ人作家のピーター・トライアス氏である。
親日家として知られるトライアス氏は、自身の作品である小説「United States of Japan」の中で、この海老の天ぷらをはさんだハンバーガーなるものを登場させている。
同書は第二次世界大戦で日本側が勝利し、日本の統治下にある米西海岸の世界を描いたSF小説だが、作中の架空の店の商品として「エビ天ぷらバーガー」に関するくだりがあるのだ。
この夏、フィクションの世界のバーガーが現実に販売されるとなり、トライアス氏は大喜び!
夢みていたエビ天ぷらバーガーが、@mos_burgerのおかげでついに実現! これを食べるためだけにでも日本に飛んでいく必要がありそう! pic.twitter.com/9nn6puKtWA
— Peter Tieryas (@TieryasXu) 2018年6月4日
…と、本当に今にも日本に飛んできそうな勢いである。
念のためお断りしておくが、モスバーガーから海老の天ぷらのライスバーガーが発売されたのは、トライアス氏の言葉を借りれば「まったくおかしな偶然」である。
この「偶然の一致」についてメールでお話をうかがうと、以下のようにお答えいただいた。
これには本当に驚いたよ!
同氏は「SF作家として、作品で使える今後のトレンドやテクノロジーについては常に思いを巡らせている」という。
僕自身が食べることが好きで、SFの世界では皆何を食べているのだろうということが気になって仕方がないんだ。
作品に登場する海老の天ぷらとバーガーの組み合わせは、両方とも僕の大好物だったから。
実際に商品化されたと知った時は、うれしくて我を忘れたよ。
「次に日本に行く時、まだこのバーガーが食べられることを切に願うよ」という同氏には、夢にまで見たエビ天ぷらバーガーをぜひ召し上がっていただきたいものである。
ちなみに、同書は、日本では2016年10月に「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」として早川書房から邦訳版(翻訳:中原尚哉)が出版されている。“本物”を食べてから読めば、より一層作品を深く味わえるかもしれない。