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25年前の「恩返し」のため1万6000キロ離れた医師のもとに駆け付けた看護師

イメージ画像:AdobeStock

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看護師のキャサリン・コンテさん(44)が、西アフリカのシエラレオネ共和国の首都フリータウンにて有志で活動していた英国人医師キース・トムソン先生と出会ったのは、1993年のことだった。

METROが伝えるところによると、当時18歳だったキャサリンさんは、4日もの間陣痛の痛みに苦しんでいたという。

医師が出産費用を肩代わり

シエラレオネでは緊急の帝王切開に70ポンド(約9600円)かかり、これは彼の地でのトムソン医師の1年分の収入に相当する額だった。

しかしトムソン医師はこの費用を肩代わりし、キャサリンさんは無事帝王切開で出産することができた。

命の恩人ががんの手術を

その後、お互いに連絡を取りつつもなかなか会うことは叶わない2人だったが、この度彼女は同医師が置かれたシビアな状況について耳にした。

それは、77歳になるトムソン先生はすでに仕事を引退しており、近く舌癌の手術を受ける予定であるというものだ。

1万6000キロの距離を飛び越え恩返し

そこでキャサリンさんは、現在住んでいるオーストラリアから英バークシャーの先生の自宅まで、遥か1万マイル(約1万6000キロ)の距離をものともせず馳せ参じたのである。

キャサリンさんにとって、「大親友であり、父親のような存在でもある」というトムソン先生。

25年前、文字どおり命の瀬戸際にいたキャサリンさんに、病院の看護師が「誰かが(帝王切開の)費用を払ってくれるそうよ。」と告げたとき、彼女は「もう1度生きるチャンスを与えられた」と感じたそうだ。

そして今、12時間に及ぶ舌癌の手術を受けたトムソン医師に付き添い、その回復のために手を貸すことで、「やっとあのときの恩返しができた」と思っているとか。

ちなみに25年前を振り返り、トムソン先生は「時折、この人を助けるよう命じられたと感じることがあるのです。彼女に手を差し伸べられたことは私にとっても特別の体験でした」と述べている。

「5年後にギニアで再会したときに、5歳になる娘さんから“おじちゃん、私とママを助けてくれてありがとう”といわれたときは嬉しかったなあ」とも。

今、プロの医療従事者として支えてくれるキャサリンさんについて、「彼女より頼りになる人などいない」そうだ。

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