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「英国版アップル社を創るため」に刑務所の教師が仕事を辞める

イメージ画像:AdobeStock

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仕事を辞める理由は人それぞれだが、英のジョン・シャーマーさんという男性は、 「イギリス版アップル社を創る」といって退職した。

「小さくても、有名でなくてもいいから、障害者のためのテクノロジー企業を創りたい」と、インデペンデント紙のインタビューに答えている。

コンピューターの底知れぬ可能性

1980年代に非行少年らの指導にあたっていたシャーマーさんは、その頃からコンピューターの底知れぬ力に気付いていた。

というのも、殺人を犯した凶悪な青年もコンピューターの前に座らせると、態度に改善が見られたそうだ。

コンピューターは善悪の判断をしないし、間違えてもやり直せるのでイライラしないのでよかったとか。

自身も失読症であるシャーマーさんは、子供の頃から入力予測やオーディオブックに助けられてきた。

また90年代半ばにスティーヴン・ホーキング氏と対面し、障害とテクノロジーの未来について語り合った経験も起業のきっかけとなった。

障害者のためにコンピューターを駆使

退職後、障害者のためにテクノロジーを役立てたいと、Lightwaveという会社を創設したシャーマーさん。

障害者がかすかに動かせる体の一部でキーボードを触り意思疎通をはかったり、声を出せない人にかわり言葉を発したりといった具合である。

現在ではよく知られた機械ではあるが、それら機器のコストダウンも大きな目標の1つだ。

スマートハウスを実現

身体に不自由がある障害者が、電気のオンオフや電話に出るなど、ちょっとした動作をコンピューター制御できる「スマートハウス」を実現した。

2012年1月の時点で、既にスマートフォンによる家の電化製品の遠隔操作を実用化していた。

地元バーミンガムのエンジニアを雇い、アプリは自社で制作しているそうで、現在ではLightwave社製の製品がアップルストアで販売されている。

また、いち早くAIアシスタントである「Alexa」を導入し、コンピューターの操作に不慣れな高齢者でもスマートハウスで快適に過ごせるようにも。

小さな会社の利点を生かす

こうして彼は、「あまり知られていないイギリスの小さなテクノロジー企業」という退職時の夢を叶えた。

障害者に寄り添い、必要なものを揃えられる小回りの良さ…それが小さな会社ならではの長所である。

その利点を生かしつつ、ときに GoogleやAmazonといった大企業とタッグを組み、障害者の満足のため彼の挑戦は続く。

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