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息子の死を仕事中に知った父親が今思うこと

J.R. Storment/Linked in

J.R. Storment/Linked in

夢の実現のため、そして家族のために夢中で仕事をしてきたパパに悲劇が襲いかかった。

それによってパパが気付かされたことについてお伝えしたい。

仕事中毒だったパパ

ビジネス版SNS「LinkedIn」ユーザーのJ.R Stormentさんは、自身の会社を起ち上げてからの8年間、仕事中心の生活を送ってきた。

投稿によると、会社起ち上げとときを同じくして、彼は双子の男の子のパパに。

そして数カ月前に会社が買収されたのに続き、奇しくも彼は双子の息子のうち1人を亡くした。

会議中に息子の死を知る

息子が亡くなったことを知らせる電話を受けたとき、彼は米オレゴン州ポートランドのオフィスで会議中だったという。

妻からの電話に「何?どうした?」と答えると、妻は「Wileyが亡くなったわ」と冷たくいい放った。

パニックに陥ったStormentさんは同僚に車で送ってもらい、およそ10分後には自宅に到着。

家は緊急車両で囲まれていたという。

息子の突然死に直面する

子供が突然亡くなるという事態に、家の中には大勢の警察官の姿が…まるで犯行現場みたいだと思ったそうだ。

両親がWiley君と対面できたのはそれから2時間半後。警官に「もう待っていられない」と詰め寄ると、子供部屋に通してくれという。

息子はまるで眠っているかのようだった。

パパにできることといえばWiley君の手を握り、「おい、どうした?何があったんだ?」と問いかけるくらいだ。

日記に夢を綴っていた息子

まさに悪夢のような出来事に呆然とする家族。そんな中、家族は息子Wiley君が綴っていた日記を見つけた。

それによると、8歳の息子は将来の夢に胸を膨らませていたことがわかる。

「自分で何かビジネスを始めたい」と思っていたWiley君。あるときはスムージースタンドだったり、またあるときはギャラリーだったり、VRのヘッドセットの製作や、宇宙船を造る会社もいいなと思っていた。

どんな仕事でも「自分が社長」なのが大前提で、兄弟や両親に手伝ってもらうことも想定していたとか。

5歳くらいで将来結婚しようと決め、6歳の頃には相手も特定している。ほのかな恋心を抱き、初恋を経験したのもこの頃だった。

であるから、死亡証明書の職業欄に「働いた経験なし」、結婚歴の欄には「ずっと未婚」と記入する際は胸がつぶれそうだったとか。

死因は「てんかんにおける予期せぬ突然死」

たった一晩で亡くなってしまったWiley君。その日の夜まで彼は元気でいつも通り過ごしていた。

この日は友達を家に呼んで元気に遊び、元気すぎて羽目を外した息子を、Stormentさんは厳しく叱りつけ泣かせてしまった。パパはそれが悔やまれてならないという。

もっとも夜寝る前には2人は仲直りをし、「近所の家のパーティーの音がうるさくて眠れない」という息子に寄り添いなぐさめた。

翌朝は仕事の予定がたてこんでおり、パパは子供たちの顔を見ることもなく出社。

朝なかなか起きてこないWiley君だったが、ママも「寝坊しているだけ」だと思っていた。

さすがに気になって様子を見にいったときは、既に息子は冷たくなっていたそうだ。監察医によると、この時点でWiley君は亡くなってから8時間~10時間が経過しており、前の晩の就寝後早い段階で死亡したとみられるという。

2018年にWiley君は8歳~13歳くらいの男の子によるみられる「良性小児ローランドてんかん」との診断を受けていたが、専門医には「症状は軽く心配いらない」といわれていた。

今回の悲劇は「てんかんにおける予期せぬ突然死」という非常に稀で不幸なケースだったようだ。

パパが働きすぎの人生を悔やむ

Stormentさんは父親として「仕事の時間を削ってでも息子と向き合うべきだった」と述べている。「手遅れになる前に」「時間が残されているうちに」と。

これまで仕事人間だったStormentさんはまだ職場に戻っていない。「二度と後悔しない形で仕事復帰できるか自信がない」という。

仕事に夢中になれるのは幸せだけど何事もバランスが大事。世の中の役に立てるのは嬉しいが、家族や自分を犠牲にしてはいけない。

この投稿を書いている間も、今も元気な息子のOliverが一緒に映画を観ようと誘ってきた。

いつもなら断るけれど、今回は書くのを中断し「一緒に遊ぶかい?」と聞いてみた。

息子は驚いた顔をしたけど嬉しそうだった。

パパは自身に起きた変化についてこう綴っている。

Wiley君が生きている頃は先延ばしにしていたキャンプにも、できるだけ早く家族で出かけるつもりだという。

「これから人生で、どんなに楽しいことがあっても、それは同時に悲しみをもたらすだろう」というパパ。「Wileyはこの喜びをかみしめることができないのだから…」と。

それでも、息子の死でStormentさんが気付いたこと。「何が一番大切なのか」を他の誰かにも考えてもらうきっかけになればと、今回の悲劇について投稿したという。

同投稿は複数の海外メディアで取り上げられ、多くの人が胸を打たれ、自身の働き方を考え直すことになった人も多い。

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