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名前は「不細工だけど美味しい」。美食の国イタリアのネーミングセンスが率直すぎる

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ヨーロッパの中でも美味しいものが多い「食どころ」として知られるイタリア。そんなイタリアで、一風変わったお菓子を見つけたのでご紹介したい。

見た目より味で勝負のお菓子

そのお菓子の名前は「ブルッティ・マ・ブオーニ(Brutti ma Buoni)」という。直訳すると「不細工だけど美味しい」という意味だ。

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ちなみに、そのお菓子の外見はこんな感じ。確かに岩のようにゴツゴツとしていて、お世辞にもエレガントな見た目とは言えない。

ただ、食べてみるとメレンゲのようなサクサクとした歯ごたえがあって、手が止まらなくなるほど美味しい。ヴィン・サントなどのデザートワインやエスプレッソとの相性がよく、お茶請けにはピッタリのお菓子だ。

作り方は砂糖を入れて泡立てた卵白に、砕いたナッツを混ぜて焼くだけというシンプルなもの。ピスタチオやアーモンドなどを砕いて混ぜるレシピが多いが、松の実やレーズンを入れるなど、かなりさまざまなバリエーションがある。

イタリアの食べ物には変わった名前が多い

それにしても「不細工だけど美味しい」とは、あまりに率直なネーミングすぎて笑ってしまいそうになる。「味がよければ何でもいいでしょ」というイタリアのマンマの豪快な声が聞こえてきそうだ。

イタリアではこんな、一風変わった名前の料理をよく聞く。日本でもすっかりお馴染みのティラミス(Tiramisù)もそのうちの一つで、直訳すると「私を上に引っ張って(Tirami su)」となる。転じて「私を元気づけて」という意味で、スポンジにしっかりと染み込んだリキュールやほろ苦いココアパウダーは、確かに元気が出そうな味だ。

南イタリア・ナポリの郷土料理でもあるアクア・パッツァも変わった名前の料理の一つ。直訳すると「狂った水(Acqua pazza)」となる。これは中世の時代に農民たちの間で作られていた粗悪なワインの名前に由来していて、トマトを入れてほのかに赤くなった煮汁が、そのワインの色に似ているところから名付けられたのだとか。油に水を入れて調理する際、水が狂ったように跳ねることから「狂った水」と名付けられたという説もある。

「不細工だけど美味しい」「私を元気づけて」「狂った水」……いずれも食べ物の名前とはとても思えないが、意味を聞くと特徴をよく表していて面白い。聞き慣れない名前の食べ物があったら、その訳を調べてみるとよりその料理のことを深く知るきっかけになるかもしれない。

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Text by 鈴木圭

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