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試作はたった3回?開発者想定外の大ヒット、ニンニクコーラを生んだ地元愛

提供:田子町ガーリックセンター

提供:田子町ガーリックセンター

真夏を控え、飲料各社がプロモーションにしのぎを削る昨今。

試作わずか3回ほどながら、発売から1年余りで累計16万本超を売り上げてしまった炭酸飲料がある。

ニンニク入りのコーラ、「ジャッツ!タッコーラ」である。

青森県田子町(たっこまち)で、2015年1月から販売するお土産だ。

「ジャッツ」は「わおっ!」のように驚きを意味する方言で、まさに「ジャッツ!」な人気を博している。

発案者である田子町ガーリックセンターの佐藤恵子さん(40)に、誕生秘話を聞いた。

提供:田子ガーリックセンター

提供:田子町ガーリックセンター

話題性だけを狙い、まさかのヒット

国産ニンニクの生産量約8割を占める青森県。

田子町は同県南端にある緑豊かな山あいの町であり、全国有数のニンニク産地として知られる。

同センターは、町内でレストラン運営やニンニクの加工品製造を行う。

田子町の位置 出典元:白地図専門店

田子町の位置 出典元:白地図専門店

「タッコーラ」開発は、2014年秋に始まった。

当時のご当地サイダーやラムネの流行から、「炭酸飲料にニンニク味を付けてみようか」となったという。

それまでもニンニク風味のソフトクリームの販売実績があり、甘いものにニンニクが合うことは経験的に分かっていたそうだ。

実際にラムネやサイダーにニンニク粉末を混ぜてみると、白い粉末が浮いて目立ってしまい見た目が悪化。

ならば、と茶色いコーラに投入したところ、粉が見えなくなり味も落ち着いた。

タッコーラのロゴ。子供の名前は決まっていない 提供;田子ガーリックセンター

タッコーラのロゴ 提供:田子町ガーリックセンター

その後は粉末量の微調整などを行ったが、試作回数は計2、3回ほど。

「おいしくないという話題性を狙った部分もあって、正直、ここまで売れると思っていませんでした」(佐藤さん)

飲んだ感想は、「十人十色です」ということで、必ずしも万人受けはしないようだ。

なお、ラベルに描かれる子供は性別や名前を決めおらず、呼びたい名前で呼んでよいという。

「田子」を読めるように、新商品も続々

「青森県イコールりんごのイメージだが、ニンニクも知れ渡ってほしい」

田子で生まれ育ち、東京からUターンした佐藤さんだが、まだまだ地元の知名度は低いと感じている。

「田子(たっこ)の読み方すら分からない人がほとんど」と残念がる。

田子町ガーリックセンターはタッコーラ後も、赤ワインと黒ニンニクを組み合わせた女子会向けワイン「クロシュ」や、同センター限定販売の新たなスナック菓子「ガリゴリ」など新商品の投入に余念がない。

各商品ごとに特設サイトを公開し、PRにも力を注ぐ。

クロシュ 出典元:田子ガーリックセンター特設サイト

クロシュ 出典元:田子町ガーリックセンター特設サイト

ニンニク味のスナック菓子「ガリゴリ」 出典元:田子ガーリックセンター公式サイト

ニンニク味のスナック菓子「ガリゴリ」 出典元:田子町ガーリックセンター特設サイト

佐藤さんは「田子に実際に足を運んでくれるお客さんが増えてほしいし、農家の方にとっても励みになる」と語った。

タッコーラは通信販売のほか、青森県の特産品を販売する「あおもり北彩館」(東京都千代田区)でも販売している。

社内で飲んでみた

実際に都内で購入し、社内の10人ほどで試飲してみた。

見た目は、一般的なコーラと何ら変わらない。

しかし、開栓するとニンニクの豊かな香りが鼻孔をくすぐる。

この時点で試飲をためらった社員が数人出たが、平然とコップを傾ける者もいる。

結果は、賛否両論。

女性陣を中心に眉をひそめる人が続出する一方、のどが渇いたら飲みたいという絶賛の声も聞こえた。

当たりはずれが大きいようだが、気になった方はぜひ味を確かめてみてほしい。

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Text by 漆舘たくみ

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