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お、お前は…!詐欺防げ、芸大卒お巡りさんが描く4コマ漫画

ATMから登場するだまされんこん 提供:岐阜羽島警察署

ATMから登場するだまされんこん 提供:岐阜羽島警察署

「だまされんこんっ!」

還付金を受け取れると信じ込み、ATMでお金を振り込もうとするお年寄り。

危機が迫る彼の前に、小さくて愛らしい輪切りのレンコンがよいしょと現れた。

これは4コマ漫画「だまされんこん。」の一場面。

詐欺の手口を分かりやすく紹介し、被害防止を呼び掛ける啓発漫画である。

岐阜市の岐阜羽島(ぎふはしま)警察署が、公式に発行している。

だまされんこん表紙 提供:岐阜羽島警察署

だまされんこん表紙 提供:岐阜羽島警察署

作者は現役のお巡りさん

作者は、なんと同署の現役巡査長・近藤秀哉さん(25)=愛知県日進市出身=だ。

普段は駐在所のお巡りさんだが、名古屋芸術大学で建築デザインを学んだ異色の経歴を持つ。

岐阜県警に採用後は犯人の似顔絵や現場の見取り図を担当し、捜査の最前線で画力を発揮してきた。

提供:岐阜羽島警察署

提供:岐阜羽島警察署

そんな近藤さんの能力に注目したのが、岐阜羽島署の田代成樹署長。

文章だけの注意喚起では力不足という考えがあったといい、2015年末に近藤さんにキャラクター制作を提案した。

こうして誕生したのが、羽島地域特産のレンコンをモチーフにした「だまされんこん。」だ。

学生時代に友人と趣味で漫画をつくった経験があったため、漫画化することになったという。

慣れぬパソコン執筆、試作は20本超

近藤さんはまず紙粘土で人形をつくり、キャラクターのイメージを固めてから執筆に臨んだ。

慣れないペンタブレットを使い、パソコン上での制作。

作品1本あたり2時間以上掛かったが、「ネーム」と呼ばれる試作は20本以上に及んだ。

掲載した6本は、詐欺事件の担当者に確認しながら厳選した力作だ。

提供:岐阜羽島警察署

提供:岐阜羽島警察署

「もっと印象に残る作品で」詐欺防止へ

「だまされんこん。」は4ページの小冊子にまとめ、管内で配布している。

分かりやすいと好評な一方、近藤さんによると、「今回は字が小さすぎるという声が多かった」という反省点も。

警察庁の統計によると、全国の特殊詐欺による被害額は今年2016年1~3月だけで、すでに90億円以上に上る。

警察官である叔父の姿に憧れ働く道を決めたという近藤さん。

「もっと印象に残る作品をつくり、特殊詐欺の被害防止に役立ちたい」と力を込めた。

※記事中の画像はすべて、岐阜県警の許可を得て転載しています。

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Text by 漆舘たくみ

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