シェア

ご先祖さまもワクワク確実!食べ物形の“仏壇ろうそく”がリアルすぎる

かき氷キャンドル

かき氷キャンドル

涼しげなかき氷、コクが深そうなアイスコーヒー、柔らかそうな三色団子…なんと、すべてろうそくである。

アイスコーヒーキャンドル

アイスコーヒーキャンドル

ろうそく製造の国内トップシェアを誇るカメヤマ株式会社(本社・大阪市)がつくる、大ヒット商品「好物シリーズ」だ。

仏壇・墓前へのお供え用として2009年発売し、これまで累計約70種、270万個以上を売り上げる。

減っていく様子が故人が味わうように見えるといった情緒性に加え、本来の食品のように墓を野生動物に荒らされる心配がないという利便性も好評だ。

現在は、ミニチュアとしてのプレゼントや外国人観光客のお土産としても人気を博す。

本格的な夏を前に、カメヤマに開発秘話を聞いた。

団子キャンドル

お団子キャンドル

きっかけは墓前のワンカップ大関

好物シリーズは当初、「故人の好物シリーズ」として始まった。

広報担当者によると、同社は墓参りなどの先祖を弔う時間を「自分自身の生き方などを振り返る貴重な時間」と捉えている。

そういった先祖供養になじみが薄いであろう若い消費者に、故人をしのぶ時間を持ってもらおうと考えていた。

寿司キャンドルC

通常の白いろうそくではなく、何か工夫できないか……。

ヒントが隠れていたのは、まさにお墓だった。

墓前にしばしば供えてある「ワンカップ大関」に着目、飲み物や食べ物をかたどったろうそくの開発につながったという。

ワンカップ大関は、現在も製造元の大関株式会社と正式なコラボレーション商品として販売している。

ワンカップ大関ローソク

その後、消費者の要望を受けて、茶碗に入った白いご飯や菓子落雁などの定番品のほか、生ビールやショートケーキなど酒類やスイーツ類も充実。

愛妻弁当や寿司など、料理系も数多くそろえた。

結果的に前述のように用途が広がったため、2015年春から名称を「好物シリーズ」に改め、お供えに限らない商品展開を図っている。

あんこまでしっかり再現するこだわり

カメヤマがこだわるのは、できるだけ忠実に実物を再現することだ。

例えば、豆大福キャンドルは燃やすと中身のあんこが表れる仕組み。

ろうそくの特性を生かし、見た目に留まらない高いレベルの再現を可能にしている。

豆大福キャンドル

購買者の興味を引く第一印象もポイント。

各種のコラボ商品は「古くから消費者に広く愛されてきたブランド」を選定基準としており、パッケージの再現性も重視する。

これまでに、「大分むぎ焼酎二階堂ローソク」や「カップヌードルキャンドル」が実現。

特に、きっかけとなった「ワンカップ大関」は実際に使用するガラスカップを分けてもらっているこだわりぶりだ。

「こんなローソクがあったらいいな」を形に

「『こんなローソク・お線香があったらいいな』といったお客様の声に押されるように、毎年少しずつ商品を追加してきた」

広報担当者は、同社の姿勢をこのように語る。

「お客様の心にいささかなりともあたたかいものが通うような、カメヤマはそういうブランドでありたい」と回答を結んだ。

愛妻弁当キャンドル

猛暑が予想されている2016年夏。

思い出深い大好物を供えれば、お盆に現世に還ってくるご先祖さまたちもほほ笑むことだろう。

Posted: |Updated:

Text by 漆舘たくみ

Ranking

All Categorys Ranking総合ランキング