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3.11後を忘れないで…徳島でタイムカプセルを防災施設で保管する試み

卒業式のイメージ写真 出典元:Fotolia

卒業式のイメージ写真 出典元:Fotolia

全国で学校の卒業式が行われている。

学友たちとの思い出をしまうタイムカプセルで、新たな取り組みが始まった。

成人式まで預かります

徳島県阿波市の市役所隣にある市交流防災拠点施設「アエルワ」が、市内の小学生が卒業する際にタイムカプセルを預かる企画を始めた。

毎年1月2日に市の成人式を開くことから、当日に開封してもらおうと約8年間、4階倉庫で保管する。

同館によると、防災施設でタイムカプセルを保管する試みは全国初という。

アエルワ(写真奥)と阿波市役所

アエルワ(写真奥)と阿波市役所 出典元:阿波市公式サイト

震災を思い出して

取り組みは、地元の御所小学校のPTA会長からの「安心安全な場所で保管できないか」という依頼がきっかけ。

2015年1月に開館したアエルワは免震構造で、避難所に転用できるホールや給食センターを併設する。

南海トラフ地震に備え、近くで海沿いにある徳島市が被災した時に後方支援をできる設備を整えている。

成人式の会場となるアエルワのホール 出典元:阿波市公式サイト

成人式の会場となり、避難所にもなるアエルワのホール 出典元:阿波市公式サイト

今年度の卒業する児童たちは、2011年3月の東日本大震災直後に就学している。

同館によると、彼らが20歳になる時に、小学生だった3.11後の時代の様子を思い出してほしいという願いもあったという。

今後は全10校で実施

3月13日、御所小を卒業する34人が寄せ書きで彩った木箱を同館に託した。

中には交換日記や20歳の自分に向けた手紙を収めている。

同館の倉庫にはまだ余裕があり、今後、市内全10校に取り組みを広げていく予定だ。

タイムカプセルは埋めるより掘り返すほうが一大事であり、時間が経過によって「埋めた場所が分からない」「埋めた敷地が別の建物に」といった課題に直面する。

民間でも多くの保管サービスがある中で、公的施設での保管は安全性が高いといえよう。

今回の34人のタイムカプセルは、2020年東京五輪やその次の夏季五輪も終えた2025年に開封される。

※画像はアエルワの許可を得て使用しています。

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