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「鉄の味」がする金平糖!工業の街・北九州のみやげが直球すぎ

鐵平糖

鐵平糖

落ち着いた銀色の小箱は、まるでリングケースのよう。

中に詰まった金平糖は、器で白く可愛らしくきらめく。

そのお味は、「鉄」である。

鉄平糖3

「鐵平糖」の箱

世界遺産登録の記念

金平糖の名は「鐵平糖(てっぺいとう)」。福岡県北九州市の千草ホテルが、地域性を生かしたおみやげとして2016年4月に発売した。

同市八幡東区の官営八幡製鉄所の世界遺産登録(15年7月)を記念し、長年金平糖の製造を続ける地元の入江製菓と共同開発。

原料は、砂糖と鉄分(クエン酸鉄)のみというシンプルさだ。

鉄平糖

外箱のイメージから「指輪味」と言いたくなるが、工業都市・北九州の発展を象徴する無骨な製鉄所を表現している。

血の味、さびの味と非難はねのけ

鐵平糖は、2015年秋に千草ホテルの従業員の「面白いものをつくろう」という提案で始まった。

「鉄+金平糖」のネーミングが先行し、実際の作業に入ったという。

鉄平糖

市産業経済局の担当者が、開発を振り返る。

当初は塩分を混ぜており、鉄分とのあんばいに苦労したそうです。

(試食では)口の中を切った時の味だとか、錆びを舐めた時の味だとか評判は散々でした。

アイデアを考えた本人が、もうやめたほうがいいかもと言い出したこともあったようです。

しかし、最後に塩分を抜いてみようかと試したところ、好ましい味になったそうです。

鐵平糖は1箱400円(税別)。内容量は50グラム。

千草ホテルの併設カフェのほか、東京都台東区浅草にある特産品を扱う商業施設「まるごとにっぽん」でも販売している。

堅すぎるパン、ネジチョコなど

鐵平糖だけでなく、北九州市では鉄鋼産業にちなんだ独自スイーツが売れている。

鉄(くろがね)を意識した「堅パン」は、柔らか、ふんわりといったパンへの固定観念を揺さぶる。

堅パン

堅パン

もともとは大正時代に製鉄所で働く工員たちの保存食として生まれ、ほのかな甘さで重労働の疲れを癒やしきた。

現在のキャッチコピーは「健康はアゴから」。

成人男性でも、噛み砕くには奥歯で力を込めざるを得ない堅さで、コーヒーや牛乳に浸す食べ方を推奨している。

近年は非常食としても再注目されているという。

堅パン

堅パン

一方、「ネジチョコ」は現代の最新技術から生まれた。

ネジチョコ

ネジチョコ

3Dプリンタで、チョコレートでネジとナットを造形。実際に締めることができる。

特に子供に大人気で、市外よりも市内での手土産としての需要が高いそうだ。

ネジチョコ

実際に締められるネジチョコ

実際に締められるネジチョコ

従来、ご当地スイーツといえば地域の特産品を織り込むだけの物が主流だった。

街の強みをストレートに表現した異彩を放つおみやげは、間違いなく旅の思い出に残る品だ。

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