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線路を走る謎のトラック?大阪市営地下鉄のレトロ車両の正体とは

大阪市交通局の架線作業車 写真提供:普ぅさん

大阪市交通局の架線作業車 写真提供:普ぅさん

大阪市営地下鉄の線路上に現れた黄色いトラックが、鉄道ファンの間で話題になっています。

管理する大阪市交通局に正体を確認しました。

55年前に導入の古参車両

トラックが置かれているのは、大阪府吹田市にある東吹田検車場です。

四輪の車両がホイールそのままに線路上にたたずむ光景は、遠目にはトラックが線路を走っているようにも見えます。

古い大型車に見られる前に大きくせり出したボンネットから、レトロな情緒が漂います。

写真提供:普ぅさん

写真提供:普ぅさん

車両は「架線作業車」と言います。

高所に設置されている電車に電力を供給する架線(配線)の点検や、補修作業などの維持管理に用います。

約55年前の1962年に購入しました。

(交通局)

路面電車からの転用

一般的に、架線作業車にはさまざまなタイプがあり、現在でも車道と軌道のどちらも走れるように改造した高所作業車が活躍しています。

今回話題になったトラックも、導入当時は車道を走っていたそうです。

写真提供:普ぅさん

写真提供:普ぅさん

もともと営路面電車の架線の維持管理用として、トラックに点検台を取り付ける改造をして使用しておりました。

(購入から7年後の)1969年4月に市電が全廃となった際に架線作業車が不要となりましたが、同年12月に開業した地下鉄堺筋(さかいすじ)線の車庫内での架線の維持管理用として、足回りをゴムタイヤから鉄車輪に改造し、転用しました。

実は処分のために公開された

なぜ2017年になって一般の人の目に触れることになったのでしょうか。

ついに処分することになり、業者を公募することになりました。

入札対象として公開するために、これまで被せていたシートを外しました。

長らく車庫という“裏方”で地下鉄の安全運行を助けていた黄色いトラック。

最後に注目を集めたその力強い姿は、鉄道の保守管理の大切さを伝えてくれます。

※写真は普ぅさん(@WsbyNSrOT)の許可を得て使用しています。

※掲載当初、回答内容の一部に誤りがありましたので、該当箇所を削除いたしました。(2017年5月29日)

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