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結婚式で不自由させない。挙式専用の車いす、開発のこだわりとは

提供:Smile Essence LLC.

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もうすぐ6月。ジューンブライドで挙式するカップルの方もいるだろう。

近年、「ユニバーサルウェディング」という身体に不自由がある新郎と新婦の動きやすさを考えた結婚式が注目を集めている。

結婚式専用の電動車いすを開発したスマイルエッセンス合同会社(大阪市北区)の川端教子代表に、こだわりを聞いた。

提供:Smile Essence LLC.

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車いすの人が諦めたことを実現へ

20年以上、ホテル業界に関わっていた川端代表は、2014年3月に同社を起業。

挙式用電動車いす「Isco(イスコ)」を、同年9月に発表した。

新婦のドレスと一体化できる車いすの構想は、2年以上温めていたという。

相手との身長格差や、バージンロードで引く裾の長いドレス(ロングトレーン)の実現といった課題に取り組んだ。

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提供:Smile Essence LLC.

電動車いすには、新婦が憧れる長いトレーンの真っ白なドレスを着せました。

車いすのタイヤや金属的なメカニックな部分は一切見えません。

どれもこれも、これまで車いすユーザーがあきらめていたことを実現化したものです。

(川端代表)

ドレスの一体化という斬新な発想を実現したのは、車両の小型化と半径45センチという小回りだ。

通常の車いすは凹凸に対応するため大型になりやすいが、平坦な会場内での使用に絞った設計で小さく収めることに成功した。

素敵なお二人2

提供:Smile Essence LLC.

車いすは、ひじ掛けにあるコントローラーで利用者自身が操作できる。

単に移動だけでなく高さ(43~70cm)の調節が可能で、あいさつや乾杯の時は、家族や相手と近い目線に調整できる。

ひじ掛けは、披露宴のテーブル席でも自然に座れるよう設計。足掛けも脚を伸ばせるよう電動で上下でき、新婦が疲れないよう細かに配慮している。

提供:Smile Essence LLC.

提供:Smile Essence LLC.

写真だけでは新婦が車いすに座っていることが一見して分からないほど、自然になるよう工夫を凝らす。

同社によると、これまでに8組のカップルが挙式に、約50人が写真撮影に使用したいう。

ドレスは3種類

車いすのほか、「お色直し」が簡単にできるドレスも開発。

飾りを取り外しできるようにすることで、健常者と変わらない式次第で挙式できるほど、時間も短縮している。

通常、披露宴のお色直しでは、宴席では列席者の方々だけとなりますが、Iscoは新婦様のドレスを列席者の方々の前でお色直しができます。

ご親戚やご友人と一緒に少しでも多く時間を過ごしていただきたい。また、友人によるお色直しの手伝いを、ひとつの演出として皆様に楽しんでいただきたいという思いがありました。

B 和ドレス

お色直しの一例 提供:Smile Essence LLC.

博物館や台所で使える車いすを

Iscoは現在、新婦だけでなく、新郎や一緒に歩く父母向けの車いすも貸し出している。

麻痺などがあっても装着しやすい指輪やブーツの設計、手話による挙式進行などオプション機能も充実させてきた。

川端代表は今後、さらなるブランドの拡大により、身体に障害を持つ人が健常者と同じ目線で暮らせる社会を目指す。

例えば、公共施設のほとんどは健常者目線で造られています。

美術館や博物館で健常者が作品を眺める高さに調節できる車いす「Iscoエレガンス」、家で冷蔵庫の上の段の物が取れるぐらいの高さに調整できる車いす「Iscoキッチン」をプロモーションしていきたいと考えています。

※「ユニバーサルウェディング」は、スマイルエッセンス合同会社の登録商標です。

※画像は、ニュースサイトIRORIOがスマイルエッセンス合同会社の許可を得て掲載しています。

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