シェア

23日の秋田新幹線とクマの衝突→都会民「マジか」地元民「クマは大丈夫か」

秋田新幹線E6系 出典元:ウィキメディア・コモンズ

秋田新幹線E6系 出典元:ウィキメディア・コモンズ

5月23日に秋田新幹線とクマの衝突による遅延に、都会と地方の人々で反応が分かれている。

クマと新幹線がぶつかる衝撃

産経新聞の電子版(2017年5月23日付)によると、23日午前9時ごろ、秋田新幹線の田沢湖駅(秋田県仙北市)~赤渕間駅(岩手県雫石町)の間で、東京発秋田行きのこまち1号がクマと衝突し遅延した。

クマは立ち去り、行方は分かっていないという。

同じく東北出身の筆者にとって、野生動物の衝突による鉄道遅延に意外性はない。

春とは、自治体の防災メールで、クマの目撃情報が毎日ように回って来る季節である。

しかし、都市部の人々にとっては珍しい事態だったようで、Twitter上では驚きの声が上がる。

一方、地元の人と思われるTwitterユーザーたちはクマの安否を心配している。

動物とは3年間で計14回衝突

今回、クマとぶつかった秋田新幹線はいわゆる「ミニ新幹線」。

一般的な「フル規格」の新幹線は専用の高架を走り、動物が入り込む箇所が限られる。

対して、在来線の線路を走行するミニ新幹線は地表と同じ高さの区間が多く、侵入を防ぐのは難しい。

JR東日本盛岡支社によると、秋田新幹線における動物の衝突は直近3年間で計14回。日常茶飯事とは言わないまでも、決して物珍しい出来事ではないのだ。

2014年度3回(クマ2回・カモシカ1回)

2015年度1回(クマ1回)

2016年度10回(クマ3回・カモシカ1回・シカ4回・種別不明の小動物2回)

2017年度1回(クマ1回)※5月24日時点

ツキノワグマのイメージ画像 出典元:Fotolia 

ツキノワグマのイメージ画像 出典元:Fotolia

16年度は一時的に多かったといい、秋田新幹線では特別な獣害対策は講じていないという。

鉄道各社は獣害対策に苦慮

鉄道各社は、獣害対策に知恵を絞っている。

岩手県花巻市と釜石市を結び、山間部を抜けるJR釜石線ではシカとの接触が多発。

盛岡支社の報道資料によると、16年度には同線だけで162回発生している。

04年からは線路に近づかないよう、シカが嫌がるライオンの糞の成分を混ぜた忌避剤を散布する。

17年2月からはぶつかった際にシカを巻き込まないように車両下部に「排障器」を設け、死骸の除去などの手間を軽減して早期の運転再開を図る。

JR西日本は16年3月から、京都府内と兵庫県内の山陰線にシカの検知器を設置した。

パトライトを点灯して運転士に事前に知らせることで、列車を減速させて被害を防止する。

対策を実を結び、地方の人にとっても列車と動物の衝突が当たり前ではなくなる時代が訪れることを願いたい。

Posted: |Updated:

Text by 漆舘たくみ

Ranking

All Categorys Ranking総合ランキング