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東京駅の書店員に聞く「新幹線の移動時間におすすめの本」5選

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まだまだ寒い日が続く日本列島ですが、春に向けて引っ越しや旅行の準備を進めている人も多いでしょう。長旅で新幹線や特急列車に乗る機会があるのなら、移動時間は充実させたいものです。

今回はJR東京駅の書店「BOOK EXPRESS 京葉ストリート店」の店員で、「エキナカ書店大賞」ノミネート作品の選考委員も務めた久永和明さんに「新幹線での移動時間におすすめの本」5冊を選んでもらいました。

1、きみはポラリス

【書籍】三浦しをん作、新潮社、税抜630円
【あらすじ】恋愛小説の有名短編集。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛といったさまざまな恋の形を描く。

きみはポラリス/三浦しをん作

きみはポラリス/三浦しをん作

切ない気持ちになる恋愛作品です。登場人物の描写が丁寧で、気持ちが入り込める人物が必ずいると思います。

もともと売れている作品ですが、推薦してくれたスタッフからは『もっと売り伸ばせる』と強く推されています。(久永さん)

2、人質の朗読会

【書籍】小川洋子作、中央公論新社、税抜552円
【あらすじ】南米のある村で、観光客ら日本人8人が反政府ゲリラに拉致された。事件後、人質たちが思い出を語り合う音声を収めたテープの存在が明らかになり、ラジオ番組「人質の朗読会」が企画される。

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人質の朗読会/小川洋子作

心を通わせた人質たちが語るエピソードが連なっており、人々の人生を切り取ったようなリアルな文章表現が心を捉える作品です。

短編集なので、乗り換えのタイミングで区切りながら読めるかと思います。(久永さん)

3、ロボット・イン・ザ・ガーデン

【書籍】デボラ・インストール作、松原葉子訳、小学館、税抜850円
【あらすじ】ロボットが普及した近未来のイギリス。妻と破綻寸前の34歳のベンは自宅の庭で壊れかけの旧式ロボット「タング」を発見、作り主を探すためアメリカを目指す。中年ダメ男とかわいいロボットの珍道中。

ロボット・イン・ザ・ガーデン/デボス・インストール作

ロボット・イン・ザ・ガーデン/デボラ・インストール作

まず、表紙が目を惹き、作品をイメージがしやすいですよね。“英国版ドラえもん”とも言われ、読むと元気になれる作品です。

作者の方が子育て中に執筆されたせいか、小さい男の子のようなタングの描写など文章が優しさにあふれています。実は来日された際に、当店にも寄って頂きました!(久永さん)

4、おかあさんとあたし。1&2

【書籍】ムラマツエリコ・なかがわみどり作、大和書房、税抜1500
【あらすじ】「おかあさん」といつも一緒だった何気ない日常を描くイラストエッセイ。

おかあさんとあたし。/ムラマツエリコ、なかがわみどり作

おかあさんとあたし。/ムラマツエリコ、なかがわみどり作

上京する方、里帰りする方、新生活をスタートする方にぜひおすすめしたい1冊です。

読んでみると、小さい頃にお母さんってこうだったよね、お母さんの真似をよくしたよねと、温かい気持ちになります。両親に電話を掛けたくなるはずです。(久永さん)

5、はやぶさくんつぎはー?

【書籍】yajitama作、オレンジページ、税抜1100円
【あらすじ】実際の新幹線E5系をモチーフにした「はやぶさくん」が、カラフルなトンネルをくぐって色々な世界を探検する仕掛け絵本。

絵本「はやぶさくんつぎはー?」(yajitamas作)

絵本はやぶさくんつぎはー?/yajitama作

絵本は、お子様連れのご家族の方が、電車内で本を読んで静かに過ごせるようにと購入されることが多いです。なかでも「はやぶさくんつぎはー?」は人気で、お子様1人でもパラパラとめくって楽しめる絵本です。

絵本を読むことで新幹線の思い出がさらに楽しいものになり、新幹線を好きになってほしいと思います。(久永さん)

街の本屋さんと駅の本屋さん

東京駅のJR改札内にあるBOOK EXPRESS 京葉ストリート店は現在、1日約1500~2000冊の本が売れるといいます。

街の書店と違うのは、目的の本があって訪れる人だけでなく出発までの時間つぶしで立ち寄る方も多い点です。

ネット通販に対して、リアルな書店の強みは気になった本をその場で手に取って読めることだと思います。お客様に「おっ」と思われるような見せ方や並べ方を考えて、一冊でも多くの喜びにつながる本を提供したいですね。

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BOOK EXPRESS では2月5日(月)から、JR西日本系列のブックスキヨスク・ブックスタジオとともに「第10回 エキナカ書店大賞」を共催中です。

久永さんおすすめの「きみはポラリス」「人質の朗読会」を含む計6冊のノミネート作品から、2月28日(水)までに最も販売数が多かった作品が大賞になります。受賞作は3月から両書店の計32店でPRされます。

「書店員の何よりのやりがいは、自分のおすすめの本が売れた時」と久永さん。それぞれを推薦した店員による熱意あふれる作品紹介のポップを、店頭で確かめてみましょう!

プレスリリース/株式会社ジェイアール西日本デイリーサービスネット

プレスリリース/株式会社ジェイアール西日本デイリーサービスネット

この春は、長距離列車に乗る前に駅の本屋さんにふらっと寄ってみてはいかがでしょうか。もしかしたら、それまで目を向けて来なかった新しい本と出会えるかもしれません。

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Text by 漆舘たくみ

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